コーチングで陥りやすい罠－ビジネス編その２－～やっぱり、教えなきゃ～

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　「お宝」社員 MINI　2011/01/26
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　「自分らしく１００％表現」の 若狭 喜弘「Yoshi（よし）」です。
　『コーチングで陥りやすい罠』シリーズです。
> 　明日、隔週発行の『「お宝」社員は会社を変える』の発行日ですが、そ
> ちらはお休みして、このシリーズをしばらく書いていきます。
　と書きましたが、都合でコチラもお休みしちゃいました。
　失礼しました。
　「ビジネス編」です。
　ビジネスと言っても、「対お客様」ではなく経営者→社員、もしくは管
理職→部下の「社内コミュニケーション」のお話です。
『ビジネス編　その２～やっぱり、教えなきゃ～』
　そんなに教えたければ、教えてあげてください。
　でも、相手の方はどうでしょうか？聞いていますか？
　　　「せっかく言ってやってるんだから、聞け！！」
　誰のために言おうとしているのでしょう？不思議ですね。
　　　『答えはあなたの中にある』
　と聞いて、
　　　『でも、言って聞かせなきゃわからないだろう？』
　と条件反射的に思い浮かんだ方は、本当には腑に落ちていません。
　もしくは、先の考えを「理想論」と思われているのでしょうね。
　もちろん、教えなきゃいけないことはあります。
　社会人としての常識、仕事の流れ、業界の習慣、企業としての習慣など。
　そもそも、最初にそれを言葉にして、相手が心から納得するように伝え
ていますか？
　「なんとなく」「背中を見ろ」「察しろ」
　は、伝えたことになりません。お分かりだと思いますが。
　ということであれば、方向が間違っていなければ、何が問題なのでしょ
う？
　教えたがり、というよりも、矯正したがりの人は、実体験が豊富で、成
功もたくさん経験されています。
　で、「相手は自分と同じだ」「同じやり方でしか成功しない」
　とつい思いがちなのです。
　もしくは、「危なっかしくて見てられない」とか。
　私（Yoshi：よし）は思います。
　走り幅跳びの計測員のように紐を引っぱった、その方向を向いていて、
最低限の達成点を越えているのであれば、
　　　　・ゴール地点
　　　　・到達までのプロセス
　は、個性に応じてやらせれましょう？
　モチベーションが上がるゴール、集中力を切らさない途中のプロセスは、
人それぞれです。
　それが、
　　　『答えはあなたの中にある』
　です。
　先日、セッションでこんな体験をしました。
　クライアントの方は、その日は最初から興奮気味でした。
　　　「あれをやって、これをやって、その間にこれをして・・・・・」
　口を挟む時間もありませんでした。
　そして、最後には行動計画、数の目標、私との次回セッション日程まで
決めて終わりました。
　セッション中こんなことを話されました。
　　　「このことって、今までコーチから何度も聞いていたのだけれど、
　　　　わかるんだけど、どうにもやる気が起きなくって。
　　　　でも、先日セミナーを受けたら、”あれをやらなきゃ、これをやら
　　　　なきゃ” というのが出てきて、・・・・
　　　　これ今度のセッションまでにやってきますね。その結果を目の前
　　　　にセッションを受けたいです。」
　そう、同じようなことはそれまでの何度となく提案していました。
　でも、「わかるんだけどなあ」という感じでした。
　そりゃもちろん、私（Yoshi：よし）とのセッション時間中に
　　　「そうだ。○○○やってきます。」
　と言ってもらったほうが嬉しいのは当然です。でも、それは、私のエゴです。
　それに、その場でわかるものは底が浅いように思います。
　しばらく時間が経って、ある瞬間に
　　　「あ～、このことか！」
　と、わかるのが人生の醍醐味です。
　それは、
　　　『答えはあなたの中にある』
　ということなのです。
　ついエゴが顔を出しそうになったら、こんな言葉をつぶやいてはいかが
でしょうか？
　　　　『この人は、最大限の努力をしている！！』
　自分が最大限の努力をしているということは、相手も最大限の努力をし
ているのです。
※コーチも、こんな感情と戦っているのです。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　若狭 喜弘（Yoshi）
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