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コーチングで陥りやすい罠-ビジネス編その8-~「聴く」って、俺は詳しく聞いたげてるよ~

公開日: : 最終更新日:2013/12/10 コーチングで陥りやすい罠, プロが使うコーチングMINI

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 「お宝」社員 MINI 2011/02/11
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(Amebloへ貼る際、前回分を貼っていました。訂正します。)
 「自分らしく100%表現」の 若狭 喜弘「Yoshi(よし)」です。
 『コーチングで陥りやすい罠』シリーズです。
 まだ続きます。
『ビジネス編 その8~「聴く」って、俺は詳しく聞いたげてるよ~』
 前回、以下の言葉で終わりました。
>  これを解決した聞き方が、『聴くの第一段階』です。
 読み返してみて、かなりあっさりした書き方だったなあ、と感じます。
 改めてどう説明したらよかったか?
 ・・・・・・と考えましたが、言葉で書けば書くほど、文章や理屈で理
解しようとされます。本当のところは実際に体験していただくしか、現実
感をもって向き合っていただけないと思われるので、文章ではこれくらい
にしておきます。
 少なくとも、
>    ・ほかの事を考えている。
>    ・意図的に無視している。
>    ・自分が話す内容を考えている。
>    ・自分が話すタイミングを待っている。
>
>  どうですか?
>  「聞いている」という人も、「我慢して聞いているけれども、頭に入っ
> ていない」ということはありませんか?
 には、注意して聴くことを試みてください。
 そして、できたら、話していた人に、
   「きちんと聞いてもらっていると感じながら話せていた?」
 と尋ねてみてください。
 当事者からのフィードバックは、辛らつかもしれませんが、少なくとも
話し手の方の現実感(=リアリティ)です。
 事実(出来事の事実、感情の事実)の部分だけを拾い出して受取られた
らいいでしょう。
 有用なフィードバックの仕方、受取り方も、トレーニングが必要なスキ
ルですので、説明はこれくらいに留めておきます。
 また、別の機会に。
 さて、今回の本題です。
 『聴くの第二段階』です。
 これは得意な人が多いですよ。
   「で?どうした?で、誰が?どこで?・・・・」
 俗に言う、「刑事ドラマの取調べ」です。
 コーチとして、話し手から事実関係を正確に話してもらうことです。
 それによって、
   「事実と思い込みを区別できる」
 訳です。
 なぜ取調べをすると、事実と思い込みを区別できるようになるかという
と、
   言葉は、体験のほんの一部しか表現していない。
 からです。
 普通の人は、観てきた2時間の映画の説明をするのに10分もかからない
でしょう。
 1時間の通勤の様子は一言で終わるかもしれません。
 では、10分や一瞬の体験しかしなかったかというと、そういう訳では
なく2時間や1時間の体験をしたのは事実です。
 ここでやったのは、「省略」です。
 そのほか、「歪曲」「一般化」もよくやります。
   省略:情報のわずか一部分だけが選ばれ、情報や話し手の意図が不
      明瞭になる。
      「誰が」「誰に」「どのように」「何について」が省略され
      る。
   歪曲:話し手の意図が加わり、もともとの意味が歪められる。
      憶測や、少しの体験から、本来関係のない出来事のXとYが
      「XはYである」と決めつけられる。
   一般化:例外やほかの可能性が考慮されず、一部の体験がすべてそ
      うであったかのように表現される。
      「できっこない」「~べきだ」「誰もが」「いつでも」と表
      現される。
   (これらは、NLPの世界では「メタ・モデル」と言います。)
 このときに効果があるのが、「取調べ」です。
 「誰が?」「誰に?」「どのように?」「何について?」と聞いたり、
 「その2つは関係あるの?」と確認したり、
 「本当に、誰もが、いつでも、絶対に?」と問うわけです。
 誰もが結構得意ですよ。(と、省略、一般化しています。歪曲もかな?)
 特に「省略」についての取調べは過酷です。
 聞き手が望むストーリーに合うように、「主語」「述語」「目的語」を
埋めていきますので、「聞かれたことだけ答えればいいんだ!」なんて言
い出しかねません。
(これと同じことが事件でありましたね。ですが、誰しもやっていること
です。部下の方に、お子さんに、パートナーに・・・・・思いだしてみま
しょう。)
 これはコーチングではありませんね。
 でも、教え導く立場(上司、先生、コンサルタントなど)を長くされて
いる方がコーチングを学び始められた当初は、欲しい情報だけを集めよう
とします。
 そして、
   「○○○は、やりましたか?」
   「△△△は、考えてみましたか?」
 という、質問の形の『提案』、もっと言うと『(受取り手=元の話し手
からすると)命令』をしがちです。
 そのような、「聞き手本位」ではなく、「話し手本位」にチェンジをすれば、
 コーチとして、話し手から事実関係を正確に話してもらうことによって、
   「事実と思い込みを区別できる」
 ようになるのです。
 では、
   『「話し手本位」の聞き方とは、どのような聞き方でしょうか?』
 次回に続きます。
 えーと、宿題です。
                  若狭 喜弘(Yoshi)
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