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コーチングで陥りやすい罠-ビジネス編その20-~目標・・・・探索型だったらどうする?~

公開日: : 最終更新日:2013/12/21 コーチングで陥りやすい罠, プロが使うコーチングMINI

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 仕事のプロのためのコーチング技術 MINI 2011/06/06
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 『新しい酒は、新しい皮袋に』
 あなたの次のステージのための「セカンド・コーチ」若狭 喜弘「Yoshi(よし)」
です。

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『ビジネス編 その20~目標・・・・探索型だったらどうする?~』
 「目標設定」の6回目です。
 今回はゴールを決めずに書き進めます。
 どうなりますことやら。お楽しみに。

 今日この本を読みきりました。

   つながる脳
   By 藤井 直敬
   http://astore.amazon.co.jp/hitotoikimono-22/detail/4757160429

 速読とは言いづらい速読で、約6時間かかりました。
 っとこのようなことはどうでもいいですね。

 この本は、「脳研究者」が書かれました。
 それも、「実験脳研究者」です。

 著者の藤井直敬さんは、2010年の日本コーチ協会年次総会で本書とお
りの講演をされています。

 遠方だったので行きませんでしたが、
 読み終わった現在、行けばよかったと思えます。

 読み終わり、近頃よく聴くフレーズ

    『脳科学を活用した○○○』

 についての違和感の理由がわかりました。

 そうそう、そんなことはあなたがお読みいただくまでの楽しみにしていた
だいて、本論に入ります。

 今回お伝えするのは、やはり目標設定の話です。
 藤井さんは研究者ですから、「研究課題の設定方法」について書かれてい
ました。

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 研究を行うにあたって、まず証明すべき仮説を説明しなければいけ
ないということでした。僕が始めた社会脳機能研究は、いまだ確立し
た領域ではなく、何をどのように進めれば何がでてくるかさっぱりわ
かりません。とりあえず出てきたもので勝負しなければならないとい
う、苦しさがあるのです。ただ、苦しいからと言ってもつまらないわ
けではなく、このような探求型研究特有の冒険の楽しみは何にも代え
難いものがあります。
(上記書籍 P70 より引用)
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 では、「探求型研究」以外には何があるかといいますと、「仮説検証型研
究」です。
 このあたりの問題設定が面白いので、やはりお読みいただくのが一番です
が、要約すると、

   ・いつも「何を証明するつもりなのか?仮説は何か?」と問われる。
   ・「仮説がないのでは研究の意味がない」と言われる。
   ・でも、何らかの仮説を示して、研究の範囲を狭めることを好まない。
   ・探索型研究でしかたどり着けない場所にたどり着くために研究を続
    けている。
   ・脳研究の可能性を狭めているのは、厳密な再現性を求められている
    から。
   ・未熟な脳研究分野には、「探索型研究」と「仮説型研究」の両方が
    必要。

 この箇所を読んでいて、思い出したことがあります。

 最近何度も書いていることです。
 コーチングで扱う目標には3種類あるとお伝えしています。

    1.問題や課題解決型
    2.願望実現型
    3.「幸せ」探求型

 明らかに、

   「仮説検証型」は、「1.問題や課題解決型」「2.願望実現型」
   「探索型」は、「3.「幸せ」探求型」

 ですね。
 コーチングの場面を創造すると、

 「仮説検証型」の目標は、コーチとしてやりやすいです。
 地図のゴールがあることで安心できますし、過去の体験から類推すること
も可能なので、どこかしら穏やかにいられます。

 しかし、「探索型」の目標は、コーチはもちろん、話し手さえもわかりま
せん。
 話し手が感じている心の羅針盤が示す向きと、手持ちの道具しかわかりま
せん。
 そんな話し手がいると、普通のコーチは「はて?」と困ってしまうのです。
 話し手自身も、通常の「仮説検証型」の目標の話をしたいと思うのですが、
話せば話すほど「聞き手のためのゴール」になって、「感覚的に捉えている
ゴール像」から遠く離れていくのです。
 それに、「途中で感じているワクワクした感じ」しか持っていませんから、
不安になることもあります。

 このようなときにも、コーチングだと思いませんか?

 私(Yoshi:よし)も、「コーチングに目標は大事」だし、「目標設定こそ、
コーチングの中心」とも、かなり強く感じています。
 でも、その外側にも、従来は「目標」と言われなかった「目標」があった
のですね。
 いえ、もともとあったのですが、やっとコーチングの俎上に載ってきたと
いったほうがいいかもしれません。

 さて、本メール通信およびブログは「仕事のプロのためのコーチング技術」
です。
 「技術」をお伝えしないといけないですね。

 コーチは、話し手の役に立つためにいます。
 何のために?
 人生や人格が豊かさを感じるために。

 ではどうするか?

 このように振舞うのはどうでしょうか?

   ・話し手が、楽しんで、「我がこと」として取り組めるように、自由
    な感情にOKを出せるような場を創る。
   ・「仮説」として表現できるものは、途中段階でも次々に言葉にして
    もらう。
   ・業務上の取組みの大きなゴール、〆切を、必要なタイミングで一緒
    に確認する。
   ・一方で、一旦決めたゴール(=仮説)、〆切にこだわらない。

 大切なのは、言い古された言葉ですが、

    お互いの「信頼」と「敬意」

 かな、と思います。

 このタイプのテーマについてのコーチングに必要なのは、「探索型」と
「仮説検証型」の両方の視点が必要です。
 もし、あなたがまだ未経験でしたら、「探索型」のテーマで取り組まれる
ことをお勧めします。
 楽しいですし、「コーチングが送り届ける先」について、新しい感覚をお
持ちいただけるかもしれません。コツをつかんでください。
 もちろん、コーチングも変わるでしょう。

[補足]
 これまで「3.「幸せ」探求型」を、「(結果は何であれ)途中過程を楽
しむもの」と思われていた方がいらっしゃるかもしれませんが、そんなこと
はありません。
 もちろん、途中過程の今現在が「幸せ」である必要はありますが、「ゴー
ル(=手に入れるもの)」も、話し手にとってとてつもなく魅力的なものな
のです。

[似たような話]
 この本の著者 森さんは、「探索型」で小説を書いているとされていまし
たね。
   創るセンス 工作の思考 (集英社新書 531C)
   By 森 博嗣
   http://astore.amazon.co.jp/hitotoikimono-22/detail/4087205312

[もう一つ、似たような話]
 気づくと、途中から自分のことを書いていました。
 「探索型」で生きているときの「とまどい」と「快感」を思い出しました。

                  若狭 喜弘(Yoshi)

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