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「主体性」についてあれや、これや

公開日: : et cetera, お知らせ

anniv2016-top日本コーチ協会 京都チャプター 7周年記念セミナー

 日 時:11月27日(日) 10:00~17:00
      *9:30~受付 9:55までにご入室ください
 会 場:京都市国際交流会館kokoka 特別会議室
 参加費:6,000円(会員は5,000円)
 *ささやかながらお昼のお食事をご用意しております。
 *セミナー後の懇親会 (希望者のみ・事前申込み要、1ドリンク付き)4,000円

 を開催します。
 それで、

   「コーチングで主体性を育てる」

 について、さんざん考えました。

《これから書くことは、あくまでも僕個人の意見です。
 日本コーチ協会 京都チャプターの公式見解とは異なる場合があることをご了承ください。》

 最初、ブラックなことを書きますが、最後にきちんと良いところにまとめますので、
 前半で気分が毒され、読み疲れてしまうようでしたら、文末に飛んでください。

~~~~~~~~~

 「コーチング」と「主体性」には、次のような関係があるとされています。

   『コーチングは、クライアントの主体性を基にしたサポート法である。
    同時にコーチングは、主体性を引き出す方法でもある。』

 ことばとしてわかるけれども、どことなくぼやーっとしていました。

 「どことなくわかる」という裏には、
 こんな疑いや、疑問がありました。

   ・「主体性を持て」と言われて持てるものではない。それは自己矛盾。

   ・「主体性を持とう」と思っても持てるものではない。

   ・「主体性を持て」という人は、その人が期待する行動を、
    こちらが自主的に選ぶことを望んでいるのではないか、という疑い。

   ・「よし、それに決めた」と言っている人すべてが、
    周りの目を気にせずに、本心から決めているのか疑問。

   ・ブラックな職場では、『自主的に』残業や仕事の持ち帰りをする。
    それは主体的なのか?

   ・コーチングは、「自己責任を持っていることから」「主体的なのが良い」
    という精神があるから、それを知っている人にはプレッシャーを与え、
    クライアントが自らブラックな働き方を選び取るようにさせるのではないか?

   ・さらなる生産性、効率化、売上げアップ、成績アップに
    「主体的に」取り組まなきゃいけないのか?

 ことばのイメージは良いけれど、「幸せ」になるには、
 何かしら「歯止め」や「前提条件」が必要だと感じていたのでした。

 そんなものが必要な言葉を無条件に掲げてどうなんだ?
 まるでねつ造映像「レミングの集団自殺」のようじゃないか。

 コーチングは道具なので、使い方によって善の結果にもなれば、悪の結果にもなる、
 ということ自体は仕方ないことだが、

 「コーチングってそんなものか?」

 と、うめいてしまったのでした。

~~~~~~~~~

 「効率化を目指す」
 「ハイパフォーマンス(安価に高品質)」
 「自主性がある」

 これらのことば自体には、何の問題もありません。
 美しい言葉です。否定できません。

 でも、これらを実践できていない個人は、ダメな人でしょうか?
 「主体性を持て」と言われなければいけない人でしょうか?

 「人としてはいい人なんだけどね」

 は、フォローにも何にもなっていません。

 コーチングは、その人そのものを受け入れるもので、

  ・遅刻する人はダメ
  ・約束を守らない人はダメ
  ・こちらの質問に答えられない人はダメ
  ・ほかの人が頑張っているときに休んでいる人はダメ
  ・貢献しない人はダメ

 といった、「社会常識」の基準で「コーチがクライアントを評価する、点数化する、順位付けする」ものではありません。

~~~~~~~~~

 上記ダメな行動をしてしまう人や、
 主体的な行動をできない人は、
 理由があるのです。

  ・知らない。
  ・その基準が正しいとは限らない。
  ・「人は多様である」ということからすると、別の基準ではものすごく能力を
   発揮できるかもしれない。
   (という考え方自体、次元が低いが、わかりやすいので記す)
  ・目標が共有できておらず、本当の意味のゴールが共有できていない。
  ・不得意な実現までの方法を押し付けている。
  ・現状とゴールとのギャップのとらえ方が違う。
  ・結果だけで判断され、途中の報告や相談を受け付けてもらえない。
  ・例えばほかにやることがあり、仕事に提供できる時間と能力は同じじゃない。
  ・考えや行動、結果をすべて否定され、自分で考えることができなくなっている。
  ・「考えるな、考えられないんだから、身体だけでも動かせ」と言われた経験がある。
  ・途中で誰かが必ずやってくれるため、自分でやり遂げたことがない。

 こんな経験をしていれば、主体性なんて発揮できないし、
 主体的に取り組むことなんて怖くてできません。

~~~~~~~~~

 「善なるコーチが」と、前置きをつけないといけないですが、

   『コーチングは、クライアントの主体性を基にしたサポート法である。
    同時にコーチングは、主体性を引き出す方法でもある。』

 と自覚してサポートできれば、
 クライアントの人生は豊かになっていきます。

 「幸せ」
 「笑顔」
 「豊かさ」
 「生きている実感」
 「貢献できている喜び」

 を得られます。

~~~~~~~~~

 順序が後になりましたが、
 コーチングで主体性がある行動というのは、

 「動く」・・・・始める。続ける。
 「止まる」・・・やめる。
 「曲がる」・・・変える。

 すべて自分で決められて、その通りに行動できる、ということです。

 自分自身はもちろんのこと、
 自分以外の人にも「主体的に生きる」ことをサポートするのがコーチングの成果です。

~~~~~~~~~

 また、
  「主体的に取り組むこと」は、
 「人間が生きる」のであれば、あまりに当然のことです。

 でも、時に主体的ではなくなります。
 それが人として自然な姿です。

 自分自身も、職場のメンバーも、子供も、生徒も。
 「主体的」ではない時も受け入れて、
 「主体的」に生きて、生きる楽しさを感じる。
 そのように生きられたら、グイグイと前に進めます。

 「主体性」は、コーチングを受けるためには前提ですが、
 「主体性」を引き出し育てるのもコーチングです。

~~~~~~~~~

 別の言い方で。

   『コーチングは、クライアントの主体性を基にしたサポート法である。
    同時にコーチングは、主体性を引き出す方法でもある。』

 コーチングは、クライアントが主体的に考え、決め、行動してと、取り組んでもらわなかったら、何も結果が出ません。
 コーチングは、クライアントの主体性を基にしたものです。

 また、様々な主体的でなくなる理由を挙げましたが、以下のようにすれば逆転します。

  ・仕事やプライベートなど、現状の話をじっくり聴く機会を持つ。
  ・クライアントが乗り気になれる目標の理解やすり合わせをする。
  ・目標達成までのギャップ認識を共通のものにする。
  ・クライアントが、目標達成のために適切だと思う方法を採用する。
  ・ことばの裏がない率直なフィードバックがある。
  ・クライアントが部下として自己効力感を実感する途中報告の方法と、
   上司が安心して次の手を打てる報告の方法のすり合わせをする。
  ・行動と結果を認める。
  ・周りを巻き込む。
  ・クライアントのうずもれた能力を思い出し、実力アップを図る。
  ・達成し、喜び合う。

 というそれぞれは、コーチングの「スキル」です。
 やっていないことがあれば一つでも。
 やっていても十分効果が出ていなければ、いくつかを強化して。
 今でも成果が出ていれば、おそらく個別のスキル・レベルを挙げることとコンビネーションを考えて行えば、さらなる成果が出ます。

 その後は、目標のレベルが上がるでしょう。
 やるべきことと自分の人生の密着度が上がるように、目標の質が変わってきます。
 (ココまでの到達点は、結果としてです。
  こうなるように誘導してはいけません。)

 だから、コーチングにはそもそも主体性が必要だし、主体性を引き出す方法なのです。

~~~~~~~~~

 コーチングを別のことばで表すと、

  『コーチングとは、クライアントが自分の人生に主体的に
   取り組むように自信を持たせ目標を明確にするサポート法。
   主体的に取り組んでも課題が発生してくるので、
   それを乗り越えるための方法を考える場。

   そのためには、クライアントが「主体的に生きたい」と思って
   コーチの前に座っていることがスタート』

 です。

~~~~~~~~~

 日本コーチ協会 京都チャプター 7周年記念セミナーでは、

  ●参加者ご自身の主体性を発揮できる条件を整える方法を知る
  ●参加者がサポートする、部下や子供などが主体性を発揮できる
   条件を整える方法を知る

 ことをつかんでいただきたいと意気込んでいます。
 どうぞ、参加をお待ちしております。

~~~~~~~~~
~~~~~~~~~

《余談》
 コーチングで、熟練したコーチもはまってしまいがちなのが、

-----
   「自分がまったく理解できない、違う行動や思考タイプの人がいる」
    と
   「社会的に良いといわれていることを実行し、達成することは当然だ」

 のはざまで、前者を「仕方ない人だ」と見下してラベル貼りした上で、しぶしぶ受け入れる。
-----

 ことがあります。
 また、

 「多様性が大事」と思っていると、
 「これが唯一正しい」と言い張る人も受け入れなくてはいけなくなります。

 こういう人に、どのように対応するのか?

 定石としては、

 「数か月以上の期間のコーチングを進める中で、
  多様性に気づいてもらい、
  彼には彼の事情、方法があるんだなあ。
  多様性があるほうが、結果的に強いんだなあ」
 と実感してもらうようにコーチングを進める

 ですが、それは「多様性が大事」という一つの価値観を信じているわけですから、自己矛盾を抱えています。
 それをクライアントから指摘されたら、どう答えるのでしょうか?

 「私は、経験からも、そう信じています」

 と答えるしかありません。
 その言葉に説得力を与えるコーチにならないといけないですね。


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