コーチが望むこと、クライアントが望むこと

公開日： 2013/10/30 : プロが使うコーチングMINI

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　仕事のプロのためのコーチング技術 MINI　2013/10/30
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　生きる『原点』を一緒に創るコーチ若狭喜弘（Yoshi：よし）です。

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　生きる『原点』を一緒に創るコーチの若狭　喜弘（Yoshi：よし）です。

　最近メール通信はご無沙汰していました。
　「技術（スキル）」とは違うところに関心があったものでして・・・・。

　今回は、「コーチが望むこと、クライアントが望むこと」というお話です。

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　コーチングをしていて、コーチとしては、

　　　　「夢を語る」
　　　　「夢に進む」
　　　　「目標達成」

　といったテーマのクライアントさんの話を聞くと、ワクワクするのです。

　　「今はまだ実現していないけれど、チャレンジしようとしているんだなあ」

　って。
　ですからコーチとしては、そのような、いかにも楽しげな「夢」や「目標」
の話をクライアントさんから聴きたいのです。
　「緊急なもの」よりも、「重大なもの」について話をしたいのです。

　そして、それを応援したいのです。

　けれど、・・・・・・
　実際のクライアントさんは、
　（もちろん、継続してコーチングを受けている方や私が関わっている方は
　　違いますよ）

　　　　「目の前の困ったことの解決」
　　　　「とにかく解決する手段を知りたい」
　　　　「すぐに役立つことを学びたい」

　と思っているものです。

　　　　・時間
　　　　・空間
　　　　・サイズ
　　　　・誰が行うか

　まるっきり違います。

　でも、これは誰が悪いのでもなく、

　　　　『日本で “相談” といったら、こういうテーマを解決すること』

　という文化ができあがっているからです。
　その見方から、抜け出せていないだけなのです。

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　でも、このクライアントさんの望むことに応えることも大切だなあ、と、
やっと最近思いはじめました。
　そのための「コーチング技術」を記します。

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　クライアントが持っているテーマの文章表現を変えてもらうだけで、その
セッションは単なる現状報告からコーチングの時間になります。

　コーチングのキーワードは、

　　　　・自己信頼
　　　　・他者信頼
　　　　・まず、未来を自分が創れるという信頼
　　　　・人は変化できるという信頼
　　　　・人間関係は、相手とともに創れるという人間観
　　　　・人はそれぞれ、自分が「正しい」と思う世界を生きていて本当に
　　　　　「正しい」ので、お互いの理解と創造したものを受け入れる柔軟
　　　　　性が大切
　　　　・「まずは自分から」という主体性・覚悟
　　　　など

　です。

　こういったことを頭に入れて、クライアントの相談内容の文章をコーチン
グできる形に書き換えていきましょう。

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　旧来型の相談は、こういったものです。

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［旧来型］
　私は主任です。
　部下のAさんとBさんの仲が、とても悪いのです。
　両方から相手についての苦情を訴えてきますが、どうしたらいいでしょうか？
　Aさん、Bさんともに、個別に話すといい人です。
～～～～～～～～～～～～～～

　一方、コーチング型は

～～～～～～～～～～～～～～
［コーチング型］
　私は主任です。
　部下のAさんとBさんの仲が、とても悪いのです。
　両方から相手についての苦情を訴えてきます。
　Aさん、Bさんともに、個別に話すといい人です。

　私が何とかしなければならない立場です。
　どこかに糸口があるはずですが、それを探す時間としたいのです。
～～～～～～～～～～～～～～

　違いがわかりますか？

　明らかですね。
　［旧来型］は、過去と現状を見ています。
　現状も、「困っている自分」を見ているだけです。

　しかし、［コーチング型］は、未来と可能性と決意を感じます。

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　コーチングのセッションも、クライアントの取り組みも、『目標』がとて
も大切です。
　それも、「目指したい」とこころから思える目標が。

　そして、ここまでできたら、

　　　「コーチがワクワクとサポートしようと思うコーチング」

　の時間となります。

　さあ、コーチングを始めてください。

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　クライアントが望むコーチングのテーマはいろいろあるけれど、

　　　　『コーチングのテーマ』

　にすることで、クライアントの立ち位置や立ち方がまるっきり変わってコー
チングになるのです。

　言葉は悪いですが、「クライアントさんを教育する」ことが必要です。
　当然、成功体験を積んでもらって、

　　　　『そういう考え方って、自分にとって楽しいことかも』

　と思ってもらって、言葉をしだいに変えていくことを見守ることが、「教
育する」ということです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　若狭喜弘（Yoshi）

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