しゃべるとき・・・
公開日:
:
最終更新日:2017/03/08
et cetera
> 人間がこれほどやっかいなのは、しゃべるからだからね。言葉があるからうるさいの。
> 中野孝次
(折々のことば 選・鷲田清一)
要は、
「まとまらない思いを吐露するにも相手が要る。犬は分からなくてもじっと見つめ聴いてくれる。」
(リンク先より引用)
ということのようだ。
別に男だから、女だからというわけではないが、
「単に聴いていてほしいだけ」
の時に、
意見やら、
反論やら、
諭しやら、
正論やら、
「相手のことを考えろ」やら、
そんなの欲しいとも思っていないのに、しゃべってきて、とってもやっかい。
人間にはことばがあるから。
相手のことを、
自分のことばや感情のゴミ捨て場にしたい訳じゃない。
そこは信じてほしい。
「聴いてくれるだけで少しだけ引き受けてくれると、あなたを信じているから」
自分がしゃべることで、自分の中のブラックなところを吐き出して
少しだけ、気持ちだけでも楽になりたいだけ。
「ブラックなところもあってもいいんだよ」
「そうはいっても、ブラックなばっかりじゃないよね」
と、言葉にすることで思えてくるので、それでいいんだ。
でも、人間はしゃべるからね。
相手が間違っていると判断すると、「正しい人」ほど直そうとするよね。
だから、ブラックなことだけじゃなく、
大胆な話、常識外な話も話せる相手がいるだけで違う。
でも、相手の時間やエネルギーをもらってしまうことにもなるので、
犬や猫や鳥、魚は大活躍。
コーチングに慣れている人、
コーチを雇っている人にとっても、
語りたいことをただ聴いてくれる相手はいた方がよさそう。
コーチと話す時間は、「投資」(=リターンを得るためのもの)だからね。
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