コーチングで陥りやすい罠－ビジネス編その１９－～「目標作り」は、相手の主体性はどこから出てくる？

Trapped in a Mexican hole / traductioninfidele

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　仕事のプロのためのコーチング技術 MINI　2011/06/01
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　『新しい酒は、新しい皮袋に』
　あなたの次のステージのための「セカンド・コーチ」若狭 喜弘「Yoshi（よし）」
です。

　今回は「MINI」でないメール通信を発行するタイミングですが、５月は火
曜日が５回ありましたのでMINI版で『コーチングで陥りやすい罠』シリーズ
とします。
　テーマは引き続いて「目標」です。
　でも、まだしばらく続けます。

『ビジネス編　その１９～「目標作り」は、相手の主体性はどこから出てくる？～』
　「目標設定」の５回目です。
　前回、

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　次回は、『「目標は、主体性と具体性」だけれど、そうじゃない目標を相
手が出して来たら？』を予定しています。
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　と記して終わりました。

　あらかじめお断りしておきますが、

　　　　「１時間作業をしたら、１時間の作業による製品ができる」

　というレベルの話ではありません。
　コンピュータに数値を入れるような目標設定を人に望んではいけません。

［Yoshi（よし）の見方］
　何よりも、「主体性」が大切です。
　「主体性」があれば、「具体性」は後からついてきます。
　ですから、まずは『主体性』です。
　で、その主体性の根っこが、『好奇心』です。
（コーチングで陥りやすい罠－ビジネス編その１８－～「目標作り」の話の
　はずが・・・・～
　http://ameblo.jp/otakara-shain/entry-10901261136.html
　仕事のプロのためのコーチング技術　を参照のこと）

　目標設定が、うまくいかないのが、人の心です。
　話しているうちに、

　　　［原因］
　　　　・その原因や責任は、あの人にある。

　　　［行動主体］
　　　　・実行するのは、本当はあの人だ。
　　　　・（部下を持っている人の場合）あの人が達成してくれたら、私は
　　　　　嬉しい。

　となりがちです。

　ミーティングなりコーチングで、最初に相手の方に

　　　「それはあなたのテーマで、あなたが実行することですね？」

　と質問していても、同じです。
　なぜか、「他の人が原因」という話しになったり、「他の人が行動する」
話になりがちです。
　もちろん、

　　　「責任を持て」
　　　「自分でやるしかないだろう！」
　　　「お前の仕事だ」

　と説教したところで何も変わらないのは、ご存知のとおりです。

　だって、経営者の方とお話していて、

　　　　「自分の問題です。」
　　　　と最初に話されていたのが、
　　　　「従業員の彼らがきちんと売り上げをあげてくれたら私はうれしい。」

　とるのもよくあります。それに対して、

　　　　「そのために、あなたは何をしますか？」
　　　　「もし、今の現状となった原因に、あなたの影響があったとしたら
　　　　　何ですか？」

　と質問しても、新しいアイディアがなかなか出てこないのと同じですから。
　（もしかしたら、ポロッと（本音の）言葉をこぼすことに恐怖を持たれて
　　いて、理性で抑えられているのかもしれませんが）

　「自分の責任で（主体性を持って）」行動することに、

　　　　・楽しさ
　　　　・充実感

　があることを知らなかったら、なかなかその立場に立てません。

　現代日本しか知りませんが、
　『責任は取らされるもの』というイメージがありますので、仕方ないこと
かもしれません。

　スピードの時代とはいえ、いやそのような時代だからこそ、早急に結論を
求めない、ゆったり話を聴く時間が必要です。

　コーチング技術のノウハウともいえないノウハウですが、

　　　１．「目標」「あなたのことですね？」「目標が達成したらどうなり
　　　　　ますか？」の順で、ゆっくり話を聴く。
　　　２．他の人の話になっても、否定しないで聴く。（時間を区切る）
　　　３．「他の人の話になっていましたね」とフィードバックする。
　　　４．「もし、今の現状となった原因に、あなたの影響があったとした
　　　　　ら何ですか？」と質問する。
　　　５．「で、あなたは何をしますか？」と意識を自分に向けてもらう。
　　　６．改めて、「 “私は” 主語の目標」を述べてもらう。

　と、必要なだけ、最初の目標を聴くところに戻ってください。

　　　否定されず、
　　　ジャッジされず、
　　　話をそのまま受取ってもらえたら、
　　　なぜか話し手は、元気になります。
　　　話せば話すほど「 “私は” 主語の目標」を語れるようになります。

　ということです。
　どうぞ。

［目標の話を聴くときの道具にどうぞ］
　この順で話を聴くと、なぜか気持ちよく、「 “私は” 主語の目標」を語れ
ます。
　１．あなたの欲しい結果は具体的に何ですか？
　２．成果が手に入ったら、どのようにわかりますか？
　３．成果は、いつ、どこで、誰と創りますか？
　４．それを手に入れると、どのような影響がありますか？
　５．A) あなたが既に持っているリソースは？
　　　B) 成果を手に入れるためにさらに必要なリソースは？
　６．現在、成果を手に入れているのを止めているものは何ですか？
　７．成果を手に入れることは、あなたにとってどんな意味がありますか？
　８．では、はじめの行動は？まず何から始めますか？
（以上は、「８フレームアウトカム」・・・・・NLPの知恵　です。
　詳しくは、また別の機会にでも。）

　　　　　　　　　　　　　　　　　　若狭 喜弘（Yoshi）

※『がんばろう日本 三方よしプログラム（ http://p.tl/8J5q ）』
　私が主催、提供するサービスは、すべてプログラムに則って被災地支援に役立てます。

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