多様性は絶対に大事です

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　仕事のプロのためのコーチング技術 MINI　2012/11/01
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　コンサルタント（Consultant for you）の若狭 喜弘（Yoshi：よし）です。

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　前回まで「発想トレーニング」について２回連続して書きました。

　その流れでしょうか？
　今朝、ラジオ番組「武田鉄矢　今朝の三枚おろし」を聞いていましたら、
「発想トレーニング」でお伝えしたかったことと根っこが同じ話をされてい
ました。

　　　　『多様性』

　の話です。

（武田さんが本を読まれて、ラジオで話されたものを紹介しているものです
　ので、１次情報を読んでいるわけではありません。
　正確を期すために、あなたもご確認ください。）

　こんな話です。

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　アリは、社会性昆虫というが、「働きアリ」全員がすべて勤勉に働いてい
るわけではない。
　何割かは、巣から出ないのもいるそうです。

　つまりは、統制された同じ行動をしない個体が何割もいるのです。
　「はぐれ者の個体」としましょう。

　餌を運ぶ時には、普通は前を歩く個体が出したフェロモンをたどって餌場
から巣まで運ぶそうです。
　ですが、「はぐれ者の個体」は、道から外れてしまうそうです。

　でも、それはとても意味のあることで、
　そうやって、「巣までの最短距離を見つける」こともあれば、
　「動物が通ったり、自然条件でフェロモンが消えた時に、道を見つける」
こともあるそうです。

　『無駄に見える「はぐれ者の個体」も無駄ではない』
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　これが「多様性」の効果です。

　成功例だけ目に入ってしまいますが、

　　　　・どの方向が正しいかわからないので、巣に戻る方向に歩きださな
　　　　　かった個体
　　　　・途中で行き倒れてしまう個体
　　　　・「巣に戻る」という目的を持たず、さらに「はぐれ者」になる個
　　　　　体

　という「失敗個体」も一定割合いるはずです。
　これも、「多様性」の結果です。
　必要なことです。受け入れましょう。

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　「社会性昆虫」のことを書いたので、職場のことも考えましょう。

　企業では、どうでしょうか？
　日本では？
　あなたの職場では？

　上記の話を読んで、単純に

　　　　「みんな一緒の行動ができない人がいても仕方がない」

　という消極的賛成の話ではなく、

　　　　「普段も、いわゆる “遊び” の部分で、クッションになっていて、
　　　　　そういう人が一緒に行動しなくてもうまくいっている。
　　　　　ある瞬間、想定外のことが起こり、これまでの知識や経験が役立
　　　　　たなくなった時、新しいことの種になる素質を提供できるのは、
　　　　　そういう人たちである。」

　このような役割があるのです。

　ただし、アリの例と同じく、「成功するはぐれ者」ばかりとは限りません。
　想定外の状況が、ある人の能力を活かせることでなかったり、タイミング
が合わない場合もあります。

　それでも、職場に「はぐれ者」が必要と考えます。

　以下は、イメージとして私が持っている一般論です。

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　企業では、企業成績が悪くなってくると

　　　　『全社一丸となって』

　というフレーズで、

　　　　全員一緒の行動を求め、
　　　　違う発想、違う行動をする者を、
　　　　意識的、無意識的に排除しようとします

　そう言いながら、

　　　　「新しいことを考え出せ」

　と指示を出したりします。
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　これは強い組織ではありません。
　多様性が必要なのです。

　「スイカに塩をかけたら甘くなる」と言われているように、
　「白の塗料の中に、１滴の黒を混ぜたほうがより白い塗料ができた」よう
に、
　多様な組織の方がより強いのです。

　話は横道に逸れますが、
　生物の種数が減る、絶滅スピードが産業革命以降極めて高いと聞きます。
　一方では、人の役に立つ遺伝子は、今まで見つかっていない生物種にある、
とも言われます。

　また、ある企業の研究室でできた失敗作が、その企業の新しい分野の新製
品の重要な技術になったという話もあります（例えば、付箋用の糊）。

　ある瞬間で、「無駄」とか「無駄じゃない」とかの基準で判断するのでは
なく、

　　　　『多様性がある』

　ことが強さになるのです。

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　ここまで書いて、気になることが出てきました。

　　　　「多様性があることは認めても、その範囲を決めようとする」

　こんな人は居そうです。
　そんな人間の器が小さいことを言うのではなく、

　　　　「根本の一つが一致しているのであれば、その人や技術、やってい
　　　　　ることを理解できなくてもすべてを受け入れる」

　ことが大事ですね。

※余談です。
　これは、いわば「異文化間コミュニケーション」ですから、コーチングの
　テーマになります。

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　前回の「発想トレーニング」は、集団の中の個人レベルの話ではなく、

　　　「あなたの中の多様性を高める」

　ための提案です。
　1,000年先にあなたの遺伝子が、または日本人が、または人類が生き残っ
ていくためには「多様性が大事」なのです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　若狭 喜弘（Yoshi）

※『がんばろう日本 三方よしプログラム（ http://p.tl/8J5q ）』
　私が主催、提供するサービスは、すべてプログラムに則って被災地支援に役立てます。
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