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「褒められ」トレーニング

公開日: : 最終更新日:2016/07/26 プロが使うコーチングMINI

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 仕事のプロのためのコーチング技術 MINI 2012/09/09
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 コンサルタント(Consultant for you)の若狭 喜弘(Yoshi:よし)です。

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 「褒められるトレーニング」について、予告しました。
 前回は、イントロを書くつもりが長くなって1本の記事になっちゃいまし
た。
 お待たせいたしました。

 さて、
 今回の研修だけでなく、セミナーやワークショップをしていると、私にとっ
ては不思議な感想を聞かせていただくことがあります。
 「褒められるトレーニング」の例で言えば、、

    「褒められて、居心地が悪かったです」
    「褒められて、気持ち悪かったです」

 など。

 なぜ、褒められて、居心地が悪くなったり、気持ち悪くなったりするので
しょうか?

 もともと、根本的に、どんな考え方をする人でも褒めてもらうのは嬉しい
ものです。
 褒められなくても、

   「やり遂げたこと」
   「途中の苦労」
   「やろうとした気持ち」

 これらを認めてもらうことは、とても嬉しいものです。
 「認める」というのは、口に出すだけでなく、アイコンタクトを取ること
でもできます。

 この「嬉しい気持ち」が、生きる力になります。

 改めて。
 なぜ、褒められて、居心地が悪くなったり、気持ち悪くなったりするので
しょうか?

 問題点を挙げていっても暗い気持ちになりますが、まずは現状を観ましょ
うか。

[褒められる側]
  ●達成していないので、褒められる資格がないと思っている。
  ●達成した感がない。
  ●達成しようとしていない。
  ●褒められるときには、失敗の指摘や嫌なことの依頼など、絶対に裏が
   ある。
  ●自信がない。
  ●自分で自分を褒められていない。
  ●褒められることを期待していない。
  ●褒められる価値がない、と感じている。

 こんなことが挙げられます。

    「叱るときには、まず褒めてから」
    「叱るの1割、褒めるの9割」

 などと、テクニック的に語られることが多いので、余計に受け取りづらい
ですね。
 本当に信頼関係が築けていれば、こんな些末なことを考えなくても構いま
せん。
 叱るときには、しっかり叱ればいいのです。

 そして、物事は、通常「対」で起こります。
 「褒められる側」があるということは、「褒める側」があります。

[褒める側]
  ●褒めない。
  ●褒めない、と決めている。
  ●褒めたら図に乗ると思っている。
  ●基準点に達した時だけ褒める。
  ●基準点は、とても高い。
  ●基準点が低い時には、褒めても「妥協している」感がある。
  ●期待していない。
  ●達成すると、信頼していない。
  ●そもそも、観察していない。

 そりゃ、褒められて気持ち悪くなったり、居心地悪くなったりしますよね。

 でも、「褒められる」というのは、活力のもとになるものですし、

    「生きていて構わない」
    「その場にいて構わない」

 という、心理分析の世界でいう『存在承認』を表すものにもなります。
 とても、大切なものなのです。

 さらに、もう一つ大切なことをお伝えします。

    「褒めることができない」

 という人は、自分自身が「褒められていない」のです。
 自分に体験がないのに、人を褒めることはできませんよね。

    『どんどん、褒められてください。』

 これだけだと不十分に思う人もいらっしゃるかもしれません。
 でも、人が気づかないで褒めてくれないなら、自分から褒めてくれるよう
にリクエストしていいんですよ。

 自分が欲しいコミュニケーションは、自分で求めていいのです。
 それも、表から、さわやかにリクエストしましょう。

 甘え上手は、コミュニケーションも上手です。

 「駆け引き」「パワーバランス」もコミュニケーションの1種ですが、ゲー
ムとして取り組むのは別にして、心を開いて向き合うコミュニケーションを基
本としましょう。
 私があなたにぜひ実行していただきたいとお伝えしている「心を開いた」コ
ミュニケーションは、「生きる力」や「成果」につながります。
 お互いの信頼関係で始まり、最後に笑顔で握手できる関係で終われるもの
です。

 『褒める』というのは、「褒められる側」も「褒める側」も、ともに気持
ち良くなることです。
 目的が共有されていれば、心配することは何もありません。
 どんどん褒めましょう。
 そして、どんどん褒められましょう。

                  若狭 喜弘(Yoshi)

※『がんばろう日本 三方よしプログラム( http://p.tl/8J5q )』
 私が主催、提供するサービスは、すべてプログラムに則って被災地支援に役立てます。
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