タンザニアへ出張に行くときリュック１個に何を詰めますか？

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　仕事のプロのためのコーチング技術 MINI　2012/10/30
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　コンサルタント（Consultant for you）の若狭 喜弘（Yoshi：よし）です。

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　今日紹介します話と出会って、発想の枠が広がりました。
　というお話です。

　最近、「発想トレーニング」というタイトルの研修セミナーや講演で、こ
の質問を問いかけました。

　　　質問：急に明日からタンザニアに半年間出張することになった。持っ
　　　　　　ていけるのはリュックサック一個。あなたはリュックの中に何
　　　　　　を詰めますか?
　　　　　（考える技術　By 大前 研一
　　　　　　http://astore.amazon.co.jp/hitotoikimono-22/detail/4062124920
　　　　　　より引用）

　参加者から出てきた意見は、

　　　パスポート、クレジットカード、キャッシュカード、浄水器、辞書、
　　　e.t.c.

　でした。

　はい、すべて正解です。

　途中、

　　　「タンザニアって、どこにあるんですか？気候は？人口は？」

　などの質問も出ました。
　私（Yoshi：よし）からは、

　　　「前提や理由をつけて答えて頂いたらそれでいいので。」
　　　「００７やスパイ大作戦のように、突如指令が来て、現地に赴かなく
　　　　てはならなくなったとして考えてください。」

　と質問の答えになっていないことを返事して進めました。
　その結果、上記の意見が集約されました。

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　正しいといえば正しいです。

　改めて、セミナーのタイトルを思い出しましょう。

　　　『発想トレーニング』

　です。

　実は、正しい答えなど求めていません。
　お一人お一人の発想の仕方、考え方を振り返っていただきたかったのです。

　この質問は、大前さんがマッキンゼーの入社面接で使ったものだそうです。

　ということは何を問われているかと言いますと、

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十分すぎるほどの証拠を見せないと結論を出せない人間や、ちょっとしか証
拠がないのに結論だと思い込んでしまう人間を見極めるためのテストである。
知識の有無よりも、どのように結論を導き出すか。その思考方法が身につい
ているかを試す質問である。
（上記書籍より引用）
～～～～～～～～～～～～～～～～～

　もう少し補足すると、

　　　　・単なる思い付きで挙げず、根拠をつける。
　　　　・説明されていないことは、自分で条件や仮定を設定する。

　という発想能力を試す質問なのです。

　「発想」といっても、ずいぶんイメージが違いますね。

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前提があって結論があるという思考パターンの人間なら、どんなときにもパ
ニックにならないし、前提が変わればまた違う結論を出せる。
（上記書籍より引用）
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　ということなのです。
　もし、この能力がないと、

　　　　・普段愛用しているものを片っ端から挙げる
　　　　・同じものを繰り返して挙げる。
　　　　・現地で買える物も挙げる。
　　　　・リュックに入りきらない分量のものを挙げる。
　　　　（上記書籍より引用）

　ということをしがちなのです。

　「前提」について補足すると、

　　　　・タンザニアについて知らなくても、
　　　　　「アフリカっぽいので、暑い地域と仮定して話しますと」

　と話せばいいのです。
　「発想力」を問うているのですから、質問者は

　　　　「だったら、 “ロシアと接する国境が一番長い国の首都に行くとし
　　　　　たら？” 」

　と質問を変えてくることもあります。

　「発想力アップ」に何が大切かというと、

　　　　『正しい知識を持っていることではなく、
　　　　　●考えるための必要な条件を設定できること
　　　　　●その条件下での結論を出せること』

　つまりは、

　　　　「目的達成のために、何が “必要” か？」

　の視点があるか、ということなのです。
　「（仕事のための）発想トレーニング」は、この視点に瞬時に移動できる
ようにするためのトレーニングといえるでしょう。

　なお、タンザニアの例を出したので、「タンザニアは、中心部は都会です
よ」と忠告してくださる方がいらっしゃいました。
　上記の意図を説明しきれていなかったので、勘違いさせてしまいました。
　申し訳ないことをしました。

　ちなみに、前職の職場には社員だけでなくお手伝いしていただいていた方
に青年海外協力隊を経験した方がたくさんいらっしゃいましたので、タンザ
ニアの話もまた伺っています。
　さすがに私は行ったことはないので、単なる伝聞でしかないのが残念です
が。

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　私の回答も書いておかないと、フェアでないですね。
　大前さんの本を読んでまず思ったのは、

　　　　「ドル札をリュックに詰めるだけ詰めよう。
　　　　　とにかく、どんなものでもドルがあれば買えるだろうから。」

　でした。エヘン。（別に威張ることでも、唯一の正解でもないですが。）
　日本円でなくドルなのは、お金が使えるかという可能性が理由です。

　後で気になって、「リュックにどれくらいのお金を詰められるか？」と調
べました。

　　　　・物価や札の流通を考えると、１ドル札 or １０ドル札
　　　　・１０ドル札として、１００枚１束で１０万円（１ドル＝１００円
　　　　　換算として）
　　　　・とすると、リュックに２０束（２００万円）を入れたとして容量
　　　　　として余裕だろう
　　　　・当面の活動資金は何とかなるだろう

　OKでした。

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　話はもう少し続きます。
　この質問に向かう中で、私（Yoshi：よし）に起こった変化について書きた
かったのですが、次回に。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　若狭 喜弘（Yoshi）

※『がんばろう日本 三方よしプログラム（ http://p.tl/8J5q ）』
　私が主催、提供するサービスは、すべてプログラムに則って被災地支援に役立てます。
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