子どもを「叱る」

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　仕事のプロのためのコーチング技術 MINI　2012/09/08
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　コンサルタント（Consultant for you）の若狭 喜弘（Yoshi：よし）です。

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　今日、スーパーに買い物に行き、レジの列に並んでいました。
　隣の列で山盛りの籠を載せたカートを押したお母さんが、幼稚園生ぐらい
の女の子を叱っていました。

　　　「どこかに行ってしまったから、ずっと探し回ったじゃない。
　　　　わかってるの？
　　　　本当に勝手にどこかに行ってしまうんだから。」

　と、列に並んでいる間、精算時に、叱ってはやめ、また叱りを繰り返して
いました。

　　　「どんな思いでそんなことをしたのかな？」
　　　「それをしていた時は何を考えていたのかな？」
　　　「今、叱られて、何を考えているのだろう？」

　と、女の子をじっと観察していましたら、たまに目が合いまして、そのた
びごとにばつの悪そうな顔をしたり、お母さんのスカートの陰に隠れたりし
ました。

　お母さんがあまりに何度も叱るのを繰り返すので、「何を求めているのだ
ろう？」と感じました。
　心配だったのは心配だったのでしょうが、心配が解消して安心したという
よりも、女の子の何らかの反応を求めているように感じました。

　　　「ごめんなさい」の言葉？
　　　泣き出すこと？
　　　再びどこかに行ってしまうこと？

　お母さんが求めている、ある種儀式があるのでしょうね。

　あなたが、このお母さんの立場だったら、子どもにどのようにしてもらっ
たら満足でしょうか？
　今回の出来事から、子どもに伝えたいことは何でしょうか？
　それを確実に守ってもらうために、どんな振舞いをすればいいでしょうか？

　このメール通信は、「仕事のプロのためのコーチング技術」ですから男性
読者が多いと思われますが、お子さんとの間にはこのようなことはいつも起
こっていると思います。
　あなたのアイディアはどうですか？
　それを実践してどうですか？

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　そして、「叱る」は、仕事の上でも必要です。
　「叱る」は、「教える」とも対になっています。
　知らなくて失敗した相手には、「教える」ことが必要なのです。
　さらにもう一つ必要なのは、「教える」ことではなく

　　　　「失敗して学ぶことをOKとする関係を築くこと、
　　　　　環境を整えておくこと」

　だったりします。

　それに、「叱る」は、つい、自分の感情を相手に伝えることが最優先になっ
たりもします。
　自分の感情を伝えて、相手に何をしてほしいのでしょうか？

　　　　「感情をくみ取ってほしい？」
　　　　「こんな気分にさせないように、行動を自制してほしい？」

　仕事は、「ロジック（＝論理）」であり、「感情の流れに乗っていること
（＝感情のロジック）」の両方が大切です。
　プレゼンやアピール時には、このような設計を考えますが、日常的に「感
情をおもんばかる」ことを強いたら、行動や発想が委縮します。

　と書くと、「叱る」ことを委縮させてしまいますね。

　一緒に考えていきましょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　若狭 喜弘（Yoshi）

※『がんばろう日本 三方よしプログラム（ http://p.tl/8J5q ）』
　私が主催、提供するサービスは、すべてプログラムに則って被災地支援に役立てます。
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