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若い人に教える

公開日: : 最終更新日:2016/07/26 プロが使うコーチングMINI

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 仕事のプロのためのコーチング技術 MINI 2012/11/15
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 コンサルタント(Consultant for you)の若狭 喜弘(Yoshi:よし)です。

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 学校での「ほめる」話です。
 この本から引用しました。

   〈NJセレクト〉 コーチングのプロが教える 「ほめる」技術
   By 鈴木 義幸
   http://astore.amazon.co.jp/hitotoikimono-22/detail/4534046219

 若い人と一緒につくりあげる仕事では、あなたもおそらくこのような課題
と向き合ってこられたのではないかと思います。
 この書籍に、このような学校の様子が記されていました。

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 生徒は先生のことをどんなふうに思っているのか、反対に先生は生徒のこ
とをどんなふうに思っているのか、インタビューした結果、

 ①生徒の多くは、昔のように先生の話に、とりあえず表向きだけでも素直
  に従うということをしない。
 ②そのため、何とかいうことを聞かせようと、より高圧的に出て生徒を震
  え上がらせている先生がいる。
 ③その一方で、とにかく生徒に「優しく」接することで状況を改善しよう
  と試みるものの、生徒を全くコントロールできずに無力感に陥っている
  先生がいる。
 ④このどちらかの極に多くの先生が偏っていて、状況に応じて生徒と効果
  的なコミュニケーションを交わせる人が少ない。

(上記書籍より引用)
----------------------------

 どうでしょう?
 学校のこと、また他人ごとではありませんね。

 内容が面白かったので書き始めましたが、メール通信の大題は「仕事のプ
ロのためのコーチング技術」でした。
 何とか、「現場で使えるコーチング技術」の話しに持っていきますね。

 さて。
 私は、日ごろ2種類のこのような場に立っています。
 一つは「中小企業の従業員様向け研修」、もう一つは「小学生対象のロボッ
ト教室」。
 以下のような生徒さん、講師としての心がけでやっています。

 「中小企業の従業員様向け研修」は、
   [受講者の態度]
    ●しっかりと目的意識を持って参加する人、当日になって内容詳細
     を知った場合でも、自分に引き付けて考えて参加する人が多い。
    ●大人なので、「表向き」だけでも従ってくれる。
    ●居眠り、マンガや本を読むこと、携帯電話をいじることもあり。

   [講師側の心がけ・行動・態度]
    ●高圧的にも、下手に出ることもない。
    ●むしろ、まずは心に正直に語れる場となるよう努めている。
    ●始まりと終了など、研修の構造に沿う必要がある場面ではコント
     ロールする。
    ●学びは、セミナーの中身だけではなく、講師や受講生同士からも
     あることを認める。

 「小学生対象のロボット教室」は、
   [受講者の態度]
    ●習慣として先生の指示に従ってくれる生徒さんがいる。
    ●始まりと終了のあいさつなどを「形式」とわかった上で要所要所
     で先生の指示に従ってくれる生徒さんがいる。
    ●要所要所でも、「遊びたい」「片づけたい」「やりたくない」な
     ど、自分の都合を優先しようとする生徒さんがいる。

   [講師側の心がけ・行動・態度]
    ●義務教育ではなく「自分の意思で選んで来ている」ことを自覚す
     るよう、先生側の言動をコントロールする。
    ●テキスト通りに造ることを前提としつつも、個性に応じた取り組
     み方にOKを出す。
    ●人としての礼儀を実践し、伝える。

 となると、本に書かれていた問題の状況はあまりないですね。
 大人も子供も、「協力してあげよう」という気持ちは十分持って、行動し
ていただいています。
 四苦八苦しているのは、自分側の不手際の時だけなんですね。

 でも時には、
 ロボット教室では、③「下手に出る」で、よじ登ってくるなど、困った状
況になった経験がありました。
 最近では、そういうこともなくなりました。

 子どもたちって賢くって、ある生徒さんと大事なことをやっている最中に、
わざと「ヘルプ」の声をかけてくることもありますが。

 ここまで書いて、学校とは教室の風景がずいぶん違うことに気づきました。
 それはおそらく「先生の質」の問題ではないですね。

 もちろん、「先生のリーダーシップ」のコンピテンシー(=必要能力)の
達成度の問題でもあります。

 でも、「個性を伸ばす」「個人を見て個人に応じた学力を伸ばす」ことと、
「教室での一斉授業」を共存させることは難しい、ということでしょう。
 学校の一斉授業の形式は、産業革命以降の「大勢にある程度以上の技能と
知識をつけさせる」ために最も効率が良い方法として発明されたものですか
ら。

 なぜか?

 「企業の中でマネジメントできる人数の最大値は?」
 と同じ設問です。

 本当に詳しく観察して把握しようと思ったら、5人くらいが限界です。
 10人だと、4,5人単位で詳しく観察してくれる中間管理職が必要です。
 それ以上は、ルールに乗って行動してくれる人がどれくらいいるかどうか
です。

 「ルールに乗っている」からって、問題を何も抱えていないなんていうこ
とはなく、「表面に出ている範囲では大丈夫」というだけです。

 う~~ん。
 現状と理想状態に開きがありすぎて、何を書いていいのかわからなくなり
ました。

 仕事は、「企業の目的意識をしっかりと共有する」こと、また「仕事とい
う目的のために割り切る」ことをすれば、何とかなります。
 人として抱えている課題は、「個人の問題」と突き放さずに、個別対応す
ることも大切です。

 塾は、受験を目指している時には仕事と同じと考えていいでしょう。
 ロボット教室は、「ロボットをつくる」というモノを間に挟んで、「個性
の種を見つけ育む」という個別対応をします。

 学校は、各個人の年齢、精神的成長に応じた個別対応をベースにするしか
ないでしょう。
 学校という教育システムは、文章が上手な人が作ったシステムの中で、大
量の暗黙知があって、実際の大変なところは、先生と生徒さんに任せっきり
になっている現状があります。
 暗黙知とは、

    ・なぜ学校に行かなければならないか。
    ・なぜ義務教育なのか。 など

 根拠が乏しかったり、「妥当そうなので、この形でやってみる」という仮
説でしかないものだったりします。
 もちろん、先生一人ひとりがこれらの「問い」に応えられなければいけま
せんが、一つの答えが用意されているわけではなく、また一人ひとりの先生
が考えた答えがすべて正解、といった懐の広い発想が、学校の中でも、社会
でも認められているわけではありません。

 何度考えても、「少人数の個別対応・授業」しかありません。

 「人は教えることで自分自身が成長する」のですが、ということは先生も
成長過程で、未熟だということになります。
 未熟ということでいえば、保護者もまた未熟です。
 今の社会ではなかなか受け入れてもらいにくい考え方ですね。

 「仕事のプロのためのコーチング技術」としては、

    『私たちは謙虚に、個別対応していきましょう』
    『私たちそれぞれの、リーダーシップの発揮方法を自覚しましょう』

 というしかないようです。

 あなたはどのようにお考えになりますか?

                  若狭 喜弘(Yoshi)

※『がんばろう日本 三方よしプログラム( http://p.tl/8J5q )』
 私が主催、提供するサービスは、すべてプログラムに則って被災地支援に役立てます。
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