絵を見てロジカル・トレーニング
公開日:
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プロが使うコーチングMINI
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仕事のプロのためのコーチング技術 MINI 2013/03/29
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『原点』を一緒に創るコーチ 若狭 喜弘(Yoshi:よし)です。
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「目標達成」のためには、これがなければどうにもならない『原点』を一
緒に創るコーチの若狭 喜弘(Yoshi:わかさま)です。
コーチングで大切なことは、クライアントにロジカル(論理的)な思考回
路を持ってもらうことです。
と前回始めました。
トレーニングとして「知られざるミュシャ展」を鑑賞した時の話を続けま
す。
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ジェイアール京都伊勢丹 美術館「えき」KYOTOで、2013年3月1日~31日
に開催されている
「知られざるミュシャ展 -故国モラヴィアと栄光のパリ-」
http://kyoto.wjr-isetan.co.jp/floorevent/index_7f.html
に行ってきました。
「絵を見るために行く」というのは久しぶりでした。
その日に急に誘われたので、心の用意はありませんでしたが、三森ゆりか
さんの「ロジカル・トレーニング」の本を思い出したので、その方法で鑑賞
することにしました。
※絵本で育てる情報分析力―論理的に考える力を引き出す〈2〉By 三森 ゆりか
http://astore.amazon.co.jp/hitotoikimono-22/detail/4870771713
要は、
「絵に描かれていることから、できるだけ多くの情報を読み取る」
というトレーニングです。
絵画ですから動いてくれませんし、言葉を発してくれません。
そこから、何を読み取るか?
という話です。
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日本の学校教育では、絵だけではなく、彫刻など美術に関して
「感性で受け取りましょう」
と言われます。
でも、『絵』というものは、そういうものでしょうか?
「絵」から発展して、アニメを思い浮かべてください。
それも、宮崎駿さんの例えば「となりのトトロ」のお好きな場面を思い浮
かべてください。
例えば、ススワタリが部屋の隅に隠れる場面
例えば、メイちゃんが小トトロを追っかけて畑のトンネルを進んでいく場
面
例えば、トトロが「種よ大きく育て!」と踊っている場面
すべての線、色、配置された物には意味があります。
目的を持って置かれています。
効果を狙って、それらが動いて見えるように場所をずらして描かれていき
ます。
すべて、監督が意図をもってそこに置き、それを動かしているのです。
「なんとなく」置いて、「なんとなく」動かしているものはありません。
ひらめきから、当初の予定にないものを置くことがあるかもしれませんが、
動かすためには、
「それがどんな性質で」
「それがどういう意図を持って」
「どのように動くのか」
を決める必要があります。
宮崎監督が意味や目的を持って絵を描いているとしたら、
逆に、私たちも画面に描かれている意味や目的を読み取ることができるの
です。
このように読み取るトレーニングを「ロジカル・トレーニング」と呼んで
います。
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アニメの宮崎駿監督だけでなく、
映画の黒澤明監督、小津安二郎監督、
演劇のキャラメルボックスや劇団四季、
音楽の中島みゆきさんやさだまさしさん
現代美術家の村上隆さんなど、
ここに名を挙げた人は、私がとても気になっている人です。
名前を挙げだしたらきりがないので、これくらいにしておきますが、あと
はお好きな映画監督、音楽作成者、美術製作者を思い浮かべてください。
ともかく、絵の中に物を置こうと思ったら、作成者が「意図」「動き」
「影響」をすべて決めているのです。
そこには「ストーリー」があるのです。
絵に描かれたストーリーだけではなく、その前後の時間のストーリー、
作成者のストーリーさえも描きこまれるのです。
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ですので、これらを、ただ「感性」だけで鑑賞してはもったいないです。
というか、トレーニングしていないととらえきれません。
ビジネスでは、
「相手の立場に立つ」
「相手の感情を知る」
「相手が言葉にしていないことを読み取る」
これらが必要です。
そのためのトレーニングの方法として、『絵画をロジカルに鑑賞する』こ
とを提案しています。
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実際、「知られざるミュシャ展」をそのつもりで見て回ったら、様々なこ
とが見えてきました。
「プロフィールに書かれている、ミュシャが絵を描く目的によって、
絵が違っている」
「そこにある物、動物が置かれている意味」
「依頼された仕事に応じた描き分け」
「線の描き方の年代的な違い」
もちろん、ミュシャの研究者ではありませんので、時代背景、ミュシャ本
人の思想・信条まで知りません。
それによる、線の描き方、色の塗り方まで読み取ることはできません。
ともかく、「感性」だと、「好き」「嫌い」しかありませんが、ロジカル
に読み取ると、非常に多くの情報を得られるのです。
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私は、「感性」は「直感」を言い換えたものです。
「直感」とは、数多くの体験・経験する中で、研ぎ澄まされるもので、
その結果ある絵を見て何かに気づくのが「ひらめき」です。これの理由は、
結論の後で言うことができます。
理由を説明できないけれど判断を下せることを「直感」と言います。
でもこれは、数限りない体験の積み重ねがあるからこそ、その場では理由
を言えないけれど判断ができるのです。
単なる「思い付き」や「でたらめ」を言っている訳ではありません。
「感性」を、「思い付き」「でたらめ」レベルでいいから何を感じてもい
いと言うのでは、教育ではありません。
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話を戻して。
そのほかに、ロジカルに読み取ろうとしてわかったことは、
「ロジカル(論理的)に理解する、ということは、ストーリー(お
話)として納得する」
※ストーリーとは、「絵」自体のストーリーと作成者のストー
リー(人生)のことを言います。
「情報は、すべて絵の中に描かれている」
でした。
これほどストーリーが大切だとは思いませんでした。
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「自分の価値観、判断を脇に置いて、相手の価値観、判断を知るた
めに、相手のストーリーを理解する。」
ロジカル・トレーニングとして、絵画鑑賞はかなり有効です。
もちろん、音楽などほかの分野でも結構です。
場合によっては、スポーツを見て、その場への立ち方、筋肉の使い方、目
線の動かし方などを捉えるのでもいいでしょう。
相手が出している言葉以外の情報を読み取るトレーニングは、とても有用
です。
どこでもできます。
これを選択肢の一つとして示し、促すのも、コーチングです。
若狭 喜弘(Yoshi)
※『がんばろう日本 三方よしプログラム( http://p.tl/8J5q )』
私が主催、提供するサービスは、すべてプログラムに則って被災地支援に役立てます。
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