目標と承認はかなり近い関係
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et cetera
多くを所有して重装備になって、
いろいろできるようになって、
お金とか人間関係とか人に恥じない程度に持っても、
満足することはおそらくありません。
それも人間の欲で、
それが生命力の人もいるので、否定はしません。
けれど、「餓鬼」と一緒で、
「もっともっと」になるし、
虚しさを感じているはず。
承認欲求は、本能的なものだけれど、
ものやお金で「承認されたい」欲求を満たすことはできません。
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会社で働いていた時にたくさん来た年賀状が、会社を辞めたとたんに来なくなるとはよく聞く話。
年賀状がたくさん来ていた時には、それで「承認欲求」が満たされていた。
そういったものでも、満たされていたのです。
このように根拠なく、依存してしまうものであるし、
逆にいえば、承認があれば実力を発揮しやすくもなるものです。
「承認」は、よく理解して、行動に移せれば、とても効果があるのです。
また、無自覚に「承認しない!」という行動をして相手にダメージを与えていることもあります。
ダメージを与えることも効果的にできます。
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ただ、何でもいいから「承認」すればいい、「ほめ」ればいいというものではありません。
どんな行動をしても、「いいよ、いいよ」と言っていてはいけません。
それは小さな子供を甘やかして育てているのと同じ。
そこは「コーチング」。
「目標」や「目指すこと」とワンセットです。
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少年野球で、打席で空振り三振して戻ってきた選手に、
「なんで空振りしたんだ」
「球をよく見ろよ」
「立ってるだけで四球だったんだ。振るな」
「罰として素振り100回」
野球が好きだけれど下手な子は止めていき、野球が嫌いになります。
一方、
「水平にバットが振れていたね」
「3球とも振れていた」
「タイミングは合っていた」
「勇気を出してバッターボックスに行ったね」
好きな気持ちが増え、向上心が芽生え、仲間や監督への気持ちのつながりを感じ、自分が考えていることや感じていることを伝えやすくなります。
後者が、「承認」です。
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日常すべてがコーチングでうまくいくと思っているけれど、
ともかく、コーチングには「目標」があります。
その目標までの道をサポートする方法に、「承認」があるのです。
目標は何でもいいんです。
「バッターボックスでボールに当てる」
「バッターボックスに立つ」
「試合に勝つ」
「気持ちよく打つ」
「これからのたくさんの試合で打っていくために、もっと上手になるために打つ」
目標を持つことが大事です。
もう一つ大事なのは、周りの人がその目標を知ることです。
目標を知れば、一つ一つの行動の意図がわかります。
行動の意図がわかれば、
黙って見守っていたほうがいいのか、
できたことを言えばいいのか、
できていないことを伝えればいいのか、
うまくいったことをほめればいいのか、
次のステップの目標を提案すればいいのか、
やった行動そのままを、見えたまま言葉にして伝えればいいのか、
自分にとってどう感じたか言えばいいのか、がわかります。
「目標」や「行動の意図」を理解して、メッセージを伝えることが『承認』です。
僕が考える一番の承認は、
『行動の意図を知り、その結果に対して意図に沿ったリアクションする』
です。
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簡単なことです。
今のタイミングの、相手の「目標」を知り、
一つ一つの行動の意図を理解し、
結果に対して「目標」実現の力添えになることば掛けをすることです。
もし、難しいと感じるならば、
「目標」とはどういうものかわかっていないし、
自分の考え方や取り組み方しか知らないか、
ステレオタイプなものの見方しかしていないからです。
「目標」って、
にやっと笑って、「よしそれでやってみよう」と思うものなので、
相手から引き出すのは簡単と言えば簡単だし、
「聴こう」と思わなければ永遠に知ることができないものです。
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目標を聴くのも「承認」だし、
行動の結果にリアクションするのも「承認」です。
こんな日々のコミュニケーションが、
信頼関係を強固にするし、
相手が成果を出すサポートをしていることにもなります。
コーチングで、「承認」はとても大切です。
※「スキル」の意味
「承認」は、コーチングスキルの一つと言われているけれど、
「まずは型どおりにやればOK」という技術ではない。
日本語で「スキル」のイメージは、「型」か「職人技」か。
でも少し違う。
スキルを「人間理解」とか、「実際のコミュニケーションへの人の心理の応用」といったら、本質が伝わるだろうか。
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