設問「どうやって仕事を覚えましたか?」
公開日:
:
et cetera
Facebookの新しいグループで下記の問いがありました。
設問「どうやって仕事を覚えましたか?」
それへの回答です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
回答
うーん、難しいです。
まず「仕事」が何を指すか?
割り当てられた仕事やプロジェクトのはじめ方、やり方、終わらせ方のことか、
「仕事への向き合い方」のことか、
仕事の範囲、はじめ方、終わり方、お金の回り方のことか、
社会エチケットのことか、
それぞれに答えがあります。
大学院を卒業後就職した会社は、生物調査の会社でした。
アルバイトの人は現場調査で社員に追加して2人目以降の専門の人、もしくは、内業で報告書を作成するサポート役。
社員は、現場に実際に出て調査をする専門知識も経験もある人で、アルバイトの仕事に追加して、報告書作成もする。必要に応じて見積書などの作成、入札参加もします。
生物好きの人たちが会社を興して、行政や公団などのニーズに応えた業務をしていた会社です。
仕事を受注して、調査メンバーを組織して、調査を実施して、レポートを作る、という仕事の回し方は学んできました。
自分で判断してフリーでやっている在野の研究者のレベルが高く、その人数も多いこと。
年齢層が上の会社を興した方々の人脈の広さとある種の偏りがあることも見てきました。
一方で、会社が結局何を目指しているか、何のために日々活動しているか、本当のところに触れたと感じたことはありませんでした。
「自分ができることを精一杯に。暇つぶし」
かもしれません。今思えば、それはそれで悪くはありませんが。
そのほかのことは「常識的に判断」というルールがあるだけだったと記憶しています。
当初はあった賞与も、「無駄遣いするなよ。次出せるかどうかわからないのだから」と言われながら受け取りました。違和感がありましたが、この言い方も間違いではありません。
設問の「どうやって仕事を覚えたか?」
「こういった日々のできごとを再構成して理解していった。ただし、辞めてからも問い続けて10年かかった」
といったところです。
ただし、本当のお金の流れ、価値については、最近わかりかけてきた、と思っています。
「仕事で創造する」「仕事で貢献する」のために何ができるか、何をしたら良いか、は上記会社に在籍中は実感できなかったですね。
(新しいことや範囲を広げようとする場合、何が許されて、何が許されないのか、基準や理念が明確じゃなかったように感じます)
自分の才能を使いまくって「おもしれえ!!」と思うことがありませんでした。
なお、「サラリーマンには合わないなあ」と思っている僕ですから、上記の全ては僕個人からの視点であって、別の捉え方をしている人もいるだろうと思います。
この設問にとても近いことですが、
最近考えていることがあります。
どんな研修があれば、僕が辞めなかっただろうか?
上記のような会社なので、新入社会人研修以外の研修やワークショップが有効ではありませんでした。「そんなことより作業したい」が、ほかのみんなのことばでした。
「何か課題があって、その根本課題もあって、解決のために研修をしたら、変わる」
そんな予感だけでも感じられたらよかったのでしょうか。
この辺りの対処がわかれば、他の会社でも有効そうです。
関連記事
-
-
「個人の能力を発揮させる人材開発」のための人事評価とコーチング
人事評価はもういらない 成果主義人事の限界投稿者 松丘 啓司 Facebookで紹介されている
-
-
新年あけましておめでとうございます
新年あけましておめでとうございます 2010年のキーワードは「対話」でした。 「私」を伝え、「私
-
-
「誰もしていないことをすれば、第一人者になれる」
> 誰もしていないことをすれば、第一人者になれる > 当時は京都大の学生だった永井良和・関西大教授
-
-
ブレーキを踏みながら走るよりも、アクセル全開で走り続ける
居酒屋業界初の「おすそ分けシステム」誕生秘話http://portal.nifty.com/kiji
-
-
チームワークはどこにある? その6
Group Weight Lifting and Tug-of-War Event / prash
-
-
【「コーチングを知らない人」の反応あるある】の記事がありました
コーチングって、こういうものです。 「自分でやれるので必要ないっす」 というのはよくある
-
-
人は、「プロとして必要とされること」が必要です。
被災地だけではないですが、仕事は大切です。 (耕論)被災地に仕事を 佐藤正克さん、高津玉枝さん
-
-
「怒る」「怒鳴る」「叱る」「殴る」
このような記事がありました。 落合博満&桑田真澄の体罰に対する考えがスゴイ!殴ることで証明され
-
-
街づくりも、会社運営も、メンバーが「自分事」と思う手段としてのファシリテーション
神山町の挑戦 (朝日新聞連載コラム より) 現在、第4部「せかいのかみやま」まで進んでいます
PREV :
Happy Holidays!
NEXT :
チームビルディング関係の情報