最短で目標達成？

公開日： 2013/04/06 : 最終更新日：2013/04/07 プロが使うコーチングMINI

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　仕事のプロのためのコーチング技術 MINI　2013/04/06
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　『原点』を一緒に創るコーチ若狭喜弘（Yoshi：よし）です。

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　AかBかではなく、AでもBでもあって、AでもBでもないを受け入れられる『原
点』を一緒に創るコーチの若狭　喜弘（Yoshi：わかさま）です。

　「目標」についての、最近の視点。

　「コーチングは、目標達成のためのものである。」

　といわれます。
　さらに、

　「コーチングは、最短で目標達成するためのものである。」

　といわれることもあります。
　これらについて、

　　　　●コーチングって、そんなに「小さい」ものか？
　　　　●目標達成って、最短でやればいいってものじゃないだろう。

　という二つの思いがあって、どうにも素直に「そうだ」とは言えない私が
います。

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　最近読んだ本で面白いことが書かれていました。

　　　　「大人のほうがてこずる算数１日１問
　　　　　あなたのつまずきの石は何年生？　
　　　　　有田　八州穂著　　出版社　すばる舎
　　　　　http://www.junkudo.co.jp/detail.jsp?ID=0113885686 」
　　　　　（著作権侵害のため、回収中）

　上記の注書きに注目しないでくださいね。

　元に戻して。
　例えば、このような記述がありました。

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　算数も社会科も「ナラティブ」（narrative＝物語的）であるというのが
よくいわれることです。
　つまり、「結果だけでなくプロセスがある」ということです。
　それが、「結果だけ」しか、つまり、「正解か正解でないかしか興味がな
い」子が増えているというのです。それを支えているのが、「読み物ばなれ」
です。
（上記書籍より引用）
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　つまり、

　　　　「 “目標達成” を “最短” で」

　といったら、この本の中で述べられている、「結果だけに興味ある子」と
同じだと感じるのです。
　そりゃ、無駄な努力はなるべく減らして、直線的に目標に向かっていって、
最大の成果を得るのがいいだろうなあ、とは思います。
　そのように積み重ねた成果を将来に振返って、満足度が高いだろうとも思
います。

　でも、とてつもなく『薄っぺら』と感じるのです。

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　スティーブ・ジョブズ氏の講演をYouTubeで観たことがあります。
　大学での講演でした。

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　大学で、専門とは関係ないがカリカチュア（文字デザイン）の講義を受け
たことがある。
　とても面白かったが、将来の自分に役立つとは思っていなかった。

　ところが、アップルを創業して、パソコンを造ることになった。
　ハードウェア、オペレーティングシステム（OS）、ソフトウェアなどを作っ
たり、組み合わせたりしていった。
　その中で、「フォント」を作成する必要が出てきた。
　文字の形をデザインすることである。

　思ってもみなかったことであるが、学生時代に学んだことが、このような
ところで役立ったのである。

　このように、一つ一つは「点」であり、何の関連性も無いように見えるも
のである。
　それが、ある一瞬に繋がって「線」となるのである。
（記憶から再現して引用した）
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　こんな風に、一見無駄に見えることもあるのです。
　結果的に、「関係がなかった」というものもあるでしょう。
　でもそれは、「人生を豊かにしてくれた」と振り返るものかもしれません。

　「 “目標達成” を “最短” で」という「目的志向」で、「目的」のためだ
けに進んでいくのであれば、「ジョブズ氏のカリカチュア」を学生時代に学
ぶ、という選択肢はありません。

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　日本人は、

　　　　「決められたルールの中で、より精巧に、より短時間で、より安く
　　　　　作りあげるのが得意」

　といわれています。

　「 “目標達成” を “最短” で」

　と同じことですよね。

　日本文化の思考パターンとして、放っておいても「 “目標達成” を “最短”
で」に偏りがちだと思うのです。
　ですから、コーチングで「 “目標達成” を “最短” で」を加速させること
は、はたして意味があるのか？と思うのです。

　「 “目標達成” を “最短” で」という思考パターンでない人もいらっしゃ
るかもしれません。
　そのような人には２通りあって、

　　　　●「 “目標達成” を “最短” で」達成しないことで、より多くのも
　　　　　のが得られる。

　と考える人と、

　　　　●目の前の仕事、降ってくる仕事を必死で、それなりに、言われた
　　　　　通りにこなしている。

　人です。

　後者の人には、「もっと考えろ！」です。

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　今回お伝えしたいのは、あなたがコーチ的立場で接する場合に、

　　　　●「 “目標達成” を “最短” で」達成しないことで、より多くのも
　　　　　のが得られる。

　という視点を持っていただきたいのです。
　そして、もちろん、相手の方にもこの視点も選択肢として選ばせてあげて
欲しいと思うのです。

　今、「選択肢として選ばせてあげて欲しい」と書きました。
　そうです。

　　　　　『最短距離で向かう』
　　　　　『興味を感じたことは、何か意味があることなので、寄り道をい
　　　　　　とわない』

　これらは、『選択肢』なんです。
　あなたには、自ら選んだ人生を歩めるサポートをお願いします。

　これが、「コーチング」です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　若狭喜弘（Yoshi）

※『がんばろう日本三方よしプログラム（ http://p.tl/8J5q ）』
　私が主催、提供するサービスは、すべてプログラムに則って被災地支援に役立てます。
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