「反省」と「コーチングでの本音」は似ている

The flower garden of the plateau / 13844213@N06

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　仕事のプロのためのコーチング技術 MINI　2014/01/14
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　生きる『原点』を一緒に創るコーチ 若狭 喜弘（Yoshi：よし）です。

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　生きる『原点』を一緒に創るコーチの若狭　喜弘（Yoshi：よし）です。

　最近この本を読んでいます。

　　　「反省させると犯罪者になります (新潮新書) By 岡本 茂樹
　　　　http://astore.amazon.co.jp/hitotoikimono-22/detail/4106105209 」
　　　　

　コーチ仲間の朝比奈さんがこの本を紹介していて、気になって図書館から
借りました。
　今回のお話は、この本から頂いたインスピレーションで書いています。

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　「反省させられた」時、もしくは「反省の姿勢を見せなきゃならない」時
に、あなたは「反省」していますか？

　もちろん、後悔はしています。

　　　・何でこんなことをやっちゃったんだろう？
　　　・こんなことになったのは、あそこであんな出来事があったからだ。
　　　・何でこんなことで、俺だけ捕まらなきゃならないんだ？

　これは、「後悔」であって、「反省」ではありません。

　と考えると、「後悔」ではない「本当の反省」「心からの反省」を、私は
何回したことがあったでしょうか？
　あなたはどうですか？

　「本当に悪いことをしたなあ」と、自分が意図しないタイミングでそんな
思いが出てきて、涙があふれるようなことは何度あったでしょうか？
　そうなった時に、「反省」しているのです。
　私も、そのように反省するのは、片手の数以下です。

　著者は言います。
　「本当に反省（更生）させるには、自分の被害者意識をすべて出させるこ
　　とから始まり、場合によってはそれだけで十分である」
　「反省させると、 “反省文” がうまくなるだけである」

　つまり、
　「反省させるためには、反省させてはいけない。
　　反省させると、読み手（指導官や被害者家族）が満足しそうな文章を書
　　かせることになる」

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　このメール通信は、「仕事のプロのためのコーチング技術」です。
　実は、コーチングでクライアントも同様の状態になっていることがありま
す。

　コーチングでも、クライアントが本音の部分を話していないなと感じるこ
とがあります。
　「本音」が、「本当の反省」に対応します。

　その場合は、

　　　　・本音を隠している
　　　　・本音に気づいていない
　　　　・本音が引き出されていない
　　　　・本音を話すことに抵抗感がある（処世術として／目の前のその
　　　　　コーチに）

　などの様々なパターンがあります。

　これらは、

　　　　・クライアントの「クライアント力」
　　　　・コーチの「コーチ力」
　　　　・双方が力を合わせて心地よい場を作りきれていない

　などの理由があります。

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　最初に紹介した書籍の絡みでいうと、

　　　　・クライアントが本音を話す気分になりきれていない
　　　　・クライアントが、コーチが望む答えを言おうとしている

　ということがあります。
　これでは、「コーチングの時間は意味のあるものではなかった」。
　もっと刺激的な言い方をすると、「無駄な時間だった」ことになっちゃい
ます。

　繰り返し書きますが、
　コーチングは、コーチだけが奮闘するものではなく、コーチとクライアン
トが共同して作り上げる時間です。
　コーチだけが悪いのではなく、クライアントにも責任があります。
　その気にさせなかった「コーチの責任」と言えば、そうですが。

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　で、「どうするか？」です。
　双方が無駄と思う時間を過ごすほど無駄なことはありません。

　そんなときに、私が使う言葉があります。

　　　　『言葉がきれいすぎる。整理した言葉じゃなくてもいいから、思い
　　　　　ついた単語でいいから、考えたことではなくて、ひらめいた言葉
　　　　　を言ってください』
　　　　『矛盾したこともOKです』
　　　　『反社会的な言葉でも、タブーの言葉、差別の言葉でもいいですよ。
　　　　　とにかく、自分の中にあるものを口に出すことが大事』
　　　　『ほんとにそれで、やる気が出てる？』
　　　　『ここで本音を話さなくてもいいんですよ。あなた自身は、もう何
　　　　　かわかっているようですから。帰る途中や寝ているとき、明日以
　　　　　降でも続きを自分に問いかけ続けてください』

　読まれてどうですか？

　「寝技のコーチング」「ぶっちゃけのコーチング」を自負している、私ら
しい言葉です。

　ほかには、トランス状態（＝催眠状態）にする方法もあります。
　これは、また別の機会に。

　コーチは、コーチング・セッションの場を作る責任はあるけれど、

　　　　「きれいにまとめよう」
　　　　「クライアントの意図していない想いを引き出そう」

　などと考えないほうがいいです。
　これらは、「コーチの欲」です。これに気づいて、その一瞬でも少し手放
してみてください。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　若狭 喜弘（Yoshi）

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