会話のペースが遅い人
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:
プロが使うコーチングMINI
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仕事のプロのためのコーチング技術 MINI 2013/04/17
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『原点』を一緒に創るコーチ 若狭 喜弘(Yoshi:よし)です。
「よし」もしくは「わかさま」とお呼びください。
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依存するのではないけれど、心のよりどころの『原点』を一緒に創るコー
チの若狭 喜弘(Yoshi:わかさま)です。
今回は、「理解するのに時間がかかる」というお話です。
「The Open-minded Life」の方は、「そういう心の変化ってわかるよね」
と思っていただいて。
「仕事のプロのためにコーチング技術」の方は、コーチングをする相手の
タイプの1種として「こんな理解の仕方の人もいるんだ」と理解の一助とし
てください。
タイトルですべて言いきっているので、これだけでもいいのですが、こう
いう要素を持っていない人にとっては「訳わからん」と思われているでしょ
うから、理解だけでもしていただこうと思って書くことにします。
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私(Yoshi:わかさま)は、「理解するのに時間がかかる」んです。
「学校で」でも、そうだったかもしれませんが、そんなことを考えたこと
はありませんでした。
もちろん大学で、丁寧な解法が載っていない物理学や数学のテキストの問
題は、「理解に時間がかかる」どころじゃなく、何から手を付けていいか全
くわかりませんでした。
と、そんなことじゃなく。
コーチングの場でコーチとして、クライアントさんの話を聴きます。
コンサルタントとして、お客様の課題を聴きます。
研修やセミナーの講師として、受講されている方の意見を聴きます。
そんな時、
・言葉を日本語としてわかる。
・事実の展開としてわかる。
ここまでは、わかるんです。
でも、
・その場での適切な反応がわからない。
・その先の展開がわからない。
(期待されている展開?)
という状況に陥ることがあります。
短気な人は、
『私の気持ちがわからないんですね』
『話を理解していただけないのですね』
と反応されます。
私としては、
「気持ちはわかるけれど、わからない」
のです。わかりますか?
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これだけだとわからないかもしれませんので、Q&A形式でお答えします。
Q:その間、考え込んでるの?
A:表面上だけでも適切な反応を返そうと「考える」ことはありますが、
「伺った話」と「自分自身」をぴったり一致させようとしている、
と言った方が適切です。
別の言い方をすると、過去に体験した事実、感情、求めていたことなどか
ら、近いものを探し出し、「伺ったお話」を追体験しようとしているのです。
Q:黙られると不安になるじゃない?
A:だからって、そんな状況で口を開いても言葉の断片しか出てこないので、
余計に不安だし、不審に思うんじゃないですか?
そして、その言葉を聴いたら、「もっと適切な言葉を返してよ」という反
応になりますよね。
仕方ないので、自分の状況を実況中継することが多いです。
Q:じゃあ、それだけ考えて、さっと理解する人と、理解の深さが違うの?
A:「考えている」のではないんですってば。
結論から言うと、早い人が出す結論と、ゆっくりの人が出す結論の的確さ
の率は、変わらないでしょう。
的確なのもあれば、不的確なのもあります。
的確な答えを出す確率が高いと言いたいところですが。
Q:だったら、早く答えを返してくれた方がいいなあ。
A:だから、それができないんです、とお伝えしているのです。
「早く」と焦ると、答えの質が下がるのは確実です。
一つお伝えしておきたいことがあります。
「身体感覚派」の人が出す結論は、全身全霊を載せた結論です。
重みというか、パワーがありますよ。
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恥を忍んで書いているんですよ。今。
コーチとして、コンサルタントとして、講師として、そんな風に相手に思
わせるような反応しかできない自分って、情けないです。
この後は、私の「分析」の結果というか、「言い訳」というか・・・。
それを理由に逃げ込んではいけないとは思うのですが、こんなことだろう
と、自分では思っています。
●その時、論理的に分析していて時間がかかっているのではない。
●「優位感覚」は「身体感覚優位」なので、全身で納得しようとする。
●そのため、身体が納得するまで時間がかかる。
●その間、待たされる方は「考え込むな!」と思って見てしまう。
●待たせている間、私はあせって何か反応しようとして、間違った反
応をしてしまう。
●身体でわかるまで、どれくらい時間がかかるか、実のところやって
みないとわからない。
このことを知ってか知らずか、対策としてこんなことをしてきていました。
●引き出しにパターンを蓄えておくように、
わからないことがあったら、その後、牛が反芻するように、状況を
理解しようと考え続ける。
これだけですね。
こうやって、自分の「体験」を増やしてきました。
「体験」は、相手を理解する唯一の方法ですから。
世間では、「理解」とは言わずに、「共感」と言います。
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そんなことですので、
「世の中の人は、せっかちな人が多いなあ」
が正直な感想です。
でも、コーチ、コンサルタント、講師は、即座に反応しなきゃいけない立
場ですので、やはり困っています。
「体験」を増やすしか、やはりないですね。
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それと、もう1点。
自分の事を棚に上げてはいけませんが、
「即座に反応しなきゃいけない」
って、本当でしょうか?
仮に、それが本当だとしても、その資質(早く理解できる)が薄い、もし
くは極めて少ない私が目指して、私も周りの人も幸せになることなのでしょ
うか?
私(Yoshi:わかさま)は、
・弱みを何とかしようとしない。
・強みをのばす。
ことを
「もっとも効率的で、ベストな能力開発」
だと思っています。
とすると、「弱い資質を強化する努力をする」ことに意味あるのか?
(それこそ「時間の無駄」だと、開き直っています。)
もちろん、これまで通り「体験」を増やす努力はしていきます。
でも、誰もが幸せになる方法は、
●相手の方に、待った方がより良いものを得られると理解していた
だく。
●そして、時間をいただく。
●そのための、説明をきちんとする。
●より良い、本質を突いた結論を、きちんと相手に伝えて、活かし
てもらう。
これしかないですね。
よし、そうしよう。
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「仕事のプロのためにコーチング技術」の視点でお読みの方に対してのメッ
セージです。
そのような人は、
・思考停止している訳でも、
・言葉を発するのをケチっている訳でも、
・逃げようとしている訳でも、
・不要なことを考え込んでいる訳でも
ありません。
ただ、
「そのテーマとの距離を身体感覚的に測って、自分としての
答えをきちんと伝えよう」
としているだけなのです。
待ってください。
口を出さずに、見守ってください。
そのテーマと自分の身体との距離をつかめれば、自ら口を開きま
す。
ベストを尽くそうとしているだけなのです。
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さあ、このことを多くの人にきちんと理解していただけるようにするのが、
私の次のテーマだな。
若狭 喜弘(Yoshi)
※『がんばろう日本 三方よしプログラム( http://p.tl/8J5q )』
私が主催、提供するサービスは、すべてプログラムに則って被災地支援に役立てます。
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