あなたは『自分の意思を信頼して』いますか?
公開日:
:
et cetera
コーチングの場でも、こういう人がいます。
いやいや「覚せい剤依存症患者」ではなくて、
『意思に絶対信頼系クライアント』です。
という話を、下記のWebサイトを見て思いました。
『「ペットボトルの水を見るだけでクスリを思い出す」 覚せい剤依存症患者の日常と治療
http://www.buzzfeed.com/satoruishido/kakuseizai-interview#.gbVaj4POM 』
~~~~~~
意志が強ければやめられる?「間違った考えです」
患者は強さにとらわれている人が多いのです。まず強くないといけない、と。不器用なまでに強くで、頑固で、意地になりすぎて、周りが見えない。
滝に打たれるとか、体を鍛えるとか、何かを達成して精神を鍛えればやめられると思っている人もいる。そんな人が多いです。
治療プログラムのテキストも線をびっしり引いてくる患者もいるんですよ。ちゃんと真面目に読んで、直そうと思っている。これも強さを求めている。
でもね、違うんです。病気は気合で回復するものではないのです。
(上記サイトより引用)
~~~~~~
文中の「患者」を「コーチングのクライアント」
「治療」や「病気の回復」を「クライアントの目標」
と変えたら、そのままです。
本来ならクライアントとして、
コーチがつくった絶対安全・安心の場で
自分でも驚く本当の心根を話し、
自分自身に問いかけた方がいいのに、
「コーチングを学んで」自分で人に知られず何とかしよう
とする人がいます。
そういう人がよく使う言葉は、
・意思
・気をつけて
・注意する
・できるだけ
・配慮する
コーチング練習の場だけの出会いのことが多いので、その後の結果は知らないことが多いのですが、どうでしょうか?
~~~~~~
ではどうするか?
自分の性格ややる気が出る方法を考えたらいいのですが、
まずは
・本気でやりたいことをテーマに取り上げる。
・コーチを雇う。
そして、
・行動する仕組みを作る。
・そのために、達成するまでの行動を具体化する。
・達成度をチェックする仕組みを作る。
あとは小技です。
・魅力的な「目標」の表現を選ぶ。
・小さな成功ステップを設定する。
・ご褒美を決めておく。
・PDCAを回す。
(計画、実施、振返り、改善点を認識を繰り返す)
・目標が同じ仲間を見つける。
・「やる気が出ない環境・取り組めない条件」を一つずつ無くしていく。
本当に、「意志を強く取り組む」
と言う人の言葉は信用しても、
・実際に取り組んで、
・目標に達する、
・その結果幸せを手にする
とは思えません。
だから、コーチング練習でも、クライアントとのコーチングでも、
『やる気はわかったけれど、
具体的にはどんな仕組みでやるんですか?
これまでも「やる気」はあって、取り組んできたんでしょう?』
と口にして
「逃げきれないのか!」
という顔をされてしまいます。
僕は、
『今のあなたの意思は信じますけれど、
1分後の意思は信じていません。』
僕から逃げることはできても、あまり意味はありません。
あなた自身、あなたの人生に責任を持つために、どうしますか?
関連記事
-
-
お客様をすべて信用して受け入れるディズニーランド
trust love try focus grow / djking[/caption] 「
-
-
愛している相手ほど、「失敗の経験を積む」のを見守るのは難しい
「相手が失敗する経験を積む」 それを黙って見守ることは難しいですね。 ~~~~~~ > 教
-
-
設問「どうやって仕事を覚えましたか?」
Facebookの新しいグループで下記の問いがありました。 設問「どうやって仕事を覚えましたか?」
-
-
主体的な人の特徴_ある一人から出てきた言葉
主体的な人の特徴_ある一人から出てきた言葉http://views.core-infinity.jp
-
-
新聞記事「100万人のうつ」
最近、朝日新聞夕刊1面に新しい特集コラムが連載され、興味深く読んでいます。 『人脈記 100
-
-
気持ちや決意、意志では何も変わりません。では何があったら?
依存症ってこの誤解がなかなか解けないんですよね・・・言葉で確約することが「認識の甘さ」であって、出来
-
-
「平等に」扱い、本当の成果を得させるコーチ
「あなたは勉強が足りない」 ((一語一会)作家・大野更紗さん 大学院の指導教授、稲葉振一郎さんから
-
-
『1日の上限が越えました。』
「読者登録の上限数」は1,000名と知っていましたが、1日の登録上限をよくわかっていませんでした。
-
-
Web紹介『会議の参加者を当事者にする質問』
この記事のタイトルは、引用元から変えています。 正確には、 『「組織を変える」ときに引き起こ
-
-
チームワークはどこにある? その7
Group Weight Lifting and Tug-of-War Event / prash
PREV :
愛している相手ほど、「失敗の経験を積む」のを見守るのは難しい
NEXT :
「教えようとした時には必ず間違う」


