やりがい、生きがい
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et cetera
> やりがい、生きがいだけでがんばると、つぶれることがある
> 障害者施設の支援職員
(折々のことば 選・鷲田清一)
「やりがい」「生きがい」は耽美な言葉。
甘く、おいしそうな言葉。
それを理念にすることも多い。
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けれど、
仕事は、どれだけ崇高なことを理念として言っていても、
理念を脇に置かなきゃならない時がある。
「自分が生きる」というだけであれば、可能でも。
自分の基準を緩めて、自分を緩めてやった方が生きやすいし、
無理に肩ひじ張って生きる必要はないけれど、
「自分のため」だけであれば、
どこまでも純化して、
理想を追い求め、
それに伴うガマンができる範囲までやればいい。
けれど、「仕事」は相手があること、仲間がいること。
ある条件である一つの理念が、
その組織のもっと根本的な目的や理念に合わないとなったときには、
「やりがい」「生きがい」
という耽美な言葉さえ脇に置かないと、
組織の目指すものにたどり着けないことがある。
~~~~~~~
さらに、
「やりがい」「生きがい」が、
「ほかの人の結果」によるものだと、
誰のために何をしているかわからなくなる。
・合格率を上げるために志望校のレベルを下げさせる進路指導
・合格させるための代理受験
・早くさせるために着替えや食事を手伝ってしまう親
・教科書の進み方を重視して、教科書の問題の答えを教えて書かせる先生
欲しいものが「○○さんの笑顔」だとすると、
業務の範囲以上に頑張りすぎたり、
無理やりに笑顔を求めたりする。(気を使って相手が笑顔を作ることもある)
「やりがい」「生きがい」はとても大事で耽美だが、
「仕事として」一歩引いてみることが大事。
その上で、
「やりがい」「生きがい」として、
収入や時間を気にせずに、どこまでも探求するやり方もある。
(それってもしかすると、「いよいよとなったときに引き際」を持ったとき、かもしれない)
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