「リスペクト」して戦う

Showing respect (RIP Ku, Sept 19, 2008) / paulsynnott

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　仕事のプロのためのコーチング技術 MINI　2014/06/19
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　あなたが今いる逆境を幸運に変えるコーチング 若狭 喜弘（Yoshi：よし）です。

　サッカーのW杯（2014 FIFA World Cup）ブラジル大会の対コートジボワールの試合後、本田選手がこのようなコメントをしたと報道がありました。

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「なぜ守備がハマらなかったか。相手の前線の選手をリスペクトしすぎた。それに尽きると思う」

　ビッグネームに対する畏敬の念が動きを萎縮させ、リズムを失わせてしまうのだということは、2010年南アフリカW杯前に本田自身が課題として挙げていたことだ。当時、本田は「やっぱり人間ですから、いくら強気でいようと思っても相手をリスペクトしてしまうものなのです」と話していた。

（コートジボワール戦の敗因を語った本田「相手をリスペクトしすぎた」
　http://brazil2014.headlines.yahoo.co.jp/wc2014/hl?a=20140617-00136465-gekisaka-socc ）
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　この記事を読んで、ずっと変な感覚を持っていました。
　やっとわかりました。

　「リスペクト」とは、辞書を引くと「尊敬、敬意」と出てきます。

　これって、コーチングでもとっても大切なことです。

　意味としては、訳すとそうなるのだけれど、
　もっと日本語でわかるように言うとしたら、

　　　『リスペクト＝一人の人間として対等に向き合う』

　それは、「恐れもせず、また、侮りもしない」という意味です。

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　とすると、本田選手のコメントを読むと、
　「リスペクト」の意味を間違って理解している、
　としか思えません。

　正しくは、

　「相手の潜在的な力を恐れて、自分たちの力を発揮できなかった」

　でしょうか。
　もし、「相手に潜在的に巨大な力」があるのであれば、
　それを凌駕する作戦とフィールドでの反応で抑え込むのが、
　本当の「リスペクト」です。

　　　「幽霊の正体見たり枯れ尾花」
　　　　（横井也有の俳文集『鶉衣』に記載：原本未確認）

　って、試合で負けてから言っていても、説得力はありませんし、
「リスペクトしていた」って言うのはまた違うでしょう。

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　と思って、JFA（公益財団法人　日本サッカー協会）のWebサイトを見ますと、

　　　「リスペクト宣言　大切に思うこと
　　　　http://www.jfa.jp/football_family/respect/ 」

　なるページがありました。
　学校の「道徳」の時間のような、「感謝する」を前面に出しています。

　日本のサッカー関係者にとっては、本当の意味のリスペクトを理解してもらうためには、こういう表現法の方が、わかりやすいのでしょうか？

　その団体から頼まれてもいないのに、批判するのはよろしくありませんので、コメントを差し控えます。
　あなたも考えてみてください。

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　本題に戻ります。
　「仕事のプロ」の方へ。

　　　『リスペクト＝一人の人間として対等に向き合う』

　です。
　試合であれば、最大限の知恵と策略をめぐらし、行動し、終了の笛が鳴り終わる一瞬まで戦うことです。

　なぜ、ここのコーチングでこのテーマを挙げたかというと、

　　　●コーチとしてクライアントをリスペクトする
　　　●クライアントが、問題が起こっているコミュニケーションに対して
　　　　リスペクトを持って立ち向かう。
　　　●クライアントが、目標達成のためにすべての状況をリスペクトして
　　　　眺め、立ち向かう。

　コーチとしてこれを実践し、
　また、クライアントが実践できるよう、行動を示し、質問し、フィードバックすることによって、働きかけていただきたいのです。

　そして、「仕事のプロ」として成果を出していらっしゃって、その行動や結果すべてに納得されているとしたら、「レスペクト」した行動や考え方を採用してきたはずです。

　手先でできるスキルではないけれど、本質的にクライアントのためになる「技術」として、「リスペクト」をお伝えしました。

　それは、

　　　　『恐れもせず、また、侮りもしない。最高の自分できちんと向き合う』

　です。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　若狭 喜弘（Yoshi）

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