*

「ほめる」と「叱る」をするときの盲点

公開日: : 最終更新日:2016/05/20 et cetera

「ほめる」と「叱る」について、ある人の記事で気づいたことがありました。

部下をきちんとほめたり叱ったりしたい人へ……
◆─────────────────────────────────◆
       水野浩志の「自身力を高める思考のヒント」    
◆────────────────── 日刊発行 #0378 2016/05/19 ─◆
http://www.mizunohiroshi.com/archives/1901802.html

記事中では、
ほめるや叱るの前に、
「相手を観察する」
だし、
「このプロセス中に、一切の善し悪しを評価をしない」
とありました。
それに反論する声として、

「ちょっと待ってよ。
 善し悪しの評価をしなければ、褒めることも叱ることも
 出来ないじゃ無いか!」

が挙げられていました。
(以上、リンク先より引用)

~~~~~~~

「僕の常識は世間の非常識」

を実感しました。

これまでこのテーマの研修でお話ししたことがありましたが、
参加者と最後まですれ違い感が残ったことを思い出しました。

その時は強引に、

「有効なコミュニケーションを研究している僕の結論です。
 今日納得いかなくても、何かのタイミングで納得できる時が来るでしょう」

とまとめましたが、

「善し悪しの評価をしないと、ほめることも叱ることもできない」

という考え方が根っこにあったとは想像していませんでした。

~~~~~~~

ほめる側、叱る側が、

・自分の方がより知っていなければいけない。
・自分の方がより成果を出していなければいけない。
・反論されてもぶれてはいけない。
・基準を持っていないとほめること、叱ることをできない。

という『前提』を参加者がお持ちだと、うすうす気づいていました。

おそらく、時代劇でよくあるお殿様からのことば

「ほめてつかわす」
「その方の失態の責任、覚悟できておろうな」

と同様に、見ればわかることをわざわざ言う、

「結果からの判断」

を「ほめる」「叱る」にするのであれば、『善し悪し』が必要です。
そして、途中の行動についても、

「自分がイメージする成功体験に沿った行動をしているか?」

も『善し悪し』の評価基準になります。

~~~~~~~

そんなことではないですよね。

・前例のないことに取り組む
・同じことでも、社会情勢が変わっていて同じようにはできない
・チャレンジして経験を積むことが大切

という状況の中では『善し悪し』なんてわかりません。

だからこそ、よりどころがなくなって、わかりやすい
一つ一つの結果を取り上げて「ほめたり叱ったり」をしがちです。

でもそうすると、3番目の大切な条件

・チャレンジして経験を積むことが大切

をする人がいなくなります。

~~~~~~~

ちなみに、仕事でも家庭のこと学校のことでも、

「最低一人でも味方が必要です」

味方がいるからこそ、アイディアが広がり、チャレンジできるのです。

結果でいちいち『善し悪し』を評価してくる人は、味方と感じてもらえるでしょうか?

行動や感情を観察するのではなく、
一つ一つの行動をチェックされるだけだとしたら・・・。

~~~~~~~

大事なことなので、もう一度大切なことを書いておきます。

「ほめる」や「叱る」の前に、
「相手を観察する」
ただし、
「このプロセス中に、一切の善し悪しを評価をしない」

これをやってみてください。

人は変わります。かならず。

コーチングの案内

 個人セッション(全1回~)、体験セッション(有料)、無料オリエンテーションは、
  ・個人セッション
     全1回~、1コマ30分、12,000円+消費税、
     コマ数の上限はありません。
     対面の場合は、+出張料として5,000円+消費税
  ・体験セッション(1回目の最初の30分間分を無料とします)
  ・無料オリエンテーション(すべての質問にお応えします。)
 ご相談、お問合せください。

 ご連絡フォームまたはFAX(020-4663-0649)・・・・24時間受付
 直通電話・・・・平日の11~19時受付(祝祭日を除く)
    ※070-5346-1730:Willcomが、新たに使えます。
     090-6660-6532:Softbankは、着信専用です。
    セッションや研修時はOFFにしています。

 以上のほか、研修のご相談もお受けいたします。
 ご意見などございましたら、お教えください。

 詳しくは、サービス一覧をご覧ください。

Follow me!

Facebook にシェア
LinkedIn にシェア
[`evernote` not found]
このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

「高専ロボコン」での人材育成

A robot and a robot head / tdeering[/caption]

記事を読む

no image

信じるのだ、自分たちを

七夜物語(ななよものがたり)より 「これから先、とても困難な道だろう。けれど、信じるのだ、こどもたち

記事を読む

no image

企業支援セミナー「報連相~指示待ち型から提案型~」(企業年金研究会)の参考サイト

 以下は、2012年1月19日企業支援セミナー「報連相~指示待ち型から提案型~」(企業年金研究会)の

記事を読む

チームワークはどこにある? その7

Group Weight Lifting and Tug-of-War Event / prash

記事を読む

no image

『1日の上限が越えました。』

 「読者登録の上限数」は1,000名と知っていましたが、1日の登録上限をよくわかっていませんでした。

記事を読む

上司にこそコーチングが必要

部下が全員働くママになったら、私の残業時間が減ったという話http://koto1.com/arch

記事を読む

あなたが仕事を進めるときに必要なコミュニケーションは十分足りていますか?

「部下を持つ人のコーチング入門 by 伊藤 守」 この本は、コーチングの本だけれど、そう思

記事を読む

社会生物本能の4タイプ

Flying Type / jennifermarquez[/caption]  コミュニケ

記事を読む

「内からのメッセージ」と「自分ってどんな人?」

 最近、このようなメッセージをお伝えしています。  ふと気づいたこと、意識で思考して出てきたの

記事を読む

「何かをしてあげる」のではなく、「一緒に歩む」

「あなたが『何かをしてあげる』必要はない。大切なのは『人々と一緒に歩む』こと」 (特派員メモ ルブ

記事を読む

チームビルディング関係の情報

チームビルディング関係で集めた情報をここに置く。 「チームの成長

設問「どうやって仕事を覚えましたか?」

Facebookの新しいグループで下記の問いがありました。 設問「ど

Happy Holidays!

新月があり、冬至があり、クリスマスがあり、正月があり。 これまでを見

1on1ミーティングは、コーチングのこと

「ヤフーの人材育成「1on1」の舞台裏」http://diamond.

ブレーキを踏みながら走るよりも、アクセル全開で走り続ける

居酒屋業界初の「おすそ分けシステム」誕生秘話http://portal

→もっと見る

  • 「メール通信」読者の方は、体験ミーティング(3,000円/45分)が1回無料です。
  • 2025年8月
    « 2月    
     123
    45678910
    11121314151617
    18192021222324
    25262728293031
  • 素の自分をさらけ出せる場『原点』を一緒に創るコーチ
    若狭 喜弘(Yoshi:よし)
    です。

    素の自分をさらけ出せる、安心・安全な場『原点』をまだ持っていない人と一緒に『原点』を創っていくのが、私の役割です。

    詳しくは、下記プロフィールをご覧ください。
    http://core-infinity.sakura.ne.jp/?page_id=516

PAGE TOP
PAGE TOP ↑