目標を目指して努力すると、目標を達成することはできない

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　仕事のプロのためのコーチング技術 MINI　2012/04/23
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　コンサルタント（Consultant for you）の若狭 喜弘（Yoshi：よし）です。
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　最近の私（Yoshi：よし）の命題です。
　　　　「目標を目指して努力すると、目標を達成することはできない」
　今、コーチやコーチングが拠り所（よりどころ）にしていることを否定し
ました。
　「訳のわからないことを」とでも思って、以下をお読みください。
　コーチングの定義をとても単純に言うと
　　　　「コーチングは、目標達成のための対話」
　です。
　そのコーチングについて
　　　　「目標を目指して努力すると、目標を達成することはできない」
　というと、「なんのこっちゃ？」ですね。
　でも、このことは、突飛なことではなく、耳を澄ますと似たようなことを
言う方は世の中に多くいらっしゃいます。
　このように言われています。
★１つ目：「目標までの燃料を積んでいるだけだと、途中で燃料がなくなる」
★２つ目：「目標達成の基準があると、基準を達成することが目標になり、
　　　　　　もともとの目標に到達しない」
★３つ目：「目標の先の目標がないと、目標にさえ届かない」
★４つ目：「 “探し物は、探している間は見つからない” ように、目標を見
　　　　　　続けると目標を達成しない」
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★１つ目：「目標までの燃料を積んでいるだけだと、途中で燃料がなくなる」
　これはありがちですね。
　「目標達成までのめど（＝見通し）」は、甘くなりがちです。
　オリンピック開催国が支出した経費、高速道路や新幹線の建設経費など、
当初の見通しの予算だけでは、まったく不足します。
　国によらず、同じことを聞きますね。
　日本にある、人を諭す言葉にも、
　　　　「九割九分で道半ば」
　とあります。
★２つ目：「目標達成の基準があると、基準を達成することが目標になり、
　　　　　　もともとの目標に到達しない」
　目標達成を測る基準は必要です。
　それがわからないと、途中段階でどこまで来ているかわかりませんから。
　達成したとしても、それがだれもが客観的にわかるものがないと、本当に
達成したのかわかりません。
　でも、時と状況によって、「基準を達成すること」が目標になってしまう
ことがあります。
　だって、わかりやすいですから。
　「目標」というのは、本当はかなり人の心の内面的なもので、
　　　　「これがあったら嬉しい」
　　　　「こうしたら、喜んでくれるだろうな」
　といった感情と結びついたものです。
　それが、「基準をつくる」と、この感情がどこかに行ってしまうのですね。
　すると、
　　　　「何のためにこの目標を達成したいと思ったのか？本当に実現した
　　　　　かったことが実現したようには思えない。」
　となるのです。
★３つ目：「目標の先の目標がないと、目標にさえ届かない」
　「１つ目」「２つ目」を合体した話です。
　「目標を達成した先の目標」を持てていないと、目標を達成する前に力尽
きてしまいます。
　また、「目標は何かを実現するためのもの（＝感情と密接に結びついたも
の）」であるので、その「実現したいこと（＝目標の先の目標）」がないと、
ちょっと見た目は達成しているようでも、異質なもの（＝目標にとっては役
立たないもの）が出来上がっている可能性があります。
★４つ目：「 “探し物は、探している間は見つからない” ように、目標を見
　　　　　　続けると目標を達成しない」
　”探すのをやめたときに、探し物が見つかる”
　井上陽水さんの歌の歌詞ですが、このことは誰しもよく経験しています。
　私（Yoshi：よし）が思うに、
　目には、「盲点」があります。
　焦点が合ったら見える場所のすぐ脇に、そこに光が当たっても見えない点
状の場所があります。
　それが盲点です。
　一所懸命に探している時には、盲点に光が当たっています。
　つまり、見えません。
　ここでいう話では、目標に達成しません。
　先日参加したセミナーで、マスターが話されていました。
　（「マスター」とは、固有名詞として、個人を指す言葉です）
　　　　「悟りたい、と思って悟るための努力をしている人は、悟れない」
　「悟る」という言葉を使ったら、視野がぐっと広がりましたね。
　つまり、「目標」とは、
　　　　「目標として定めたもの」だけではなく、
　　　　「目標の反対の状態」も、
　　　　「それ以外のこと」も、
　　　　「それら一つ一つ」も、
　　　　「それら全体」も、
　　　　それらすべてが目標
　と気づくことです。
　”探すのをやめたときに、探し物が見つかる”
　のです。
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　　　　　『うわぁ、なんじゃこれ、ややこしい』
　と思われたことでしょう。
　そう、ややこしいんです。
　でも、人は単純でないと覚えていられませんし、方向を間違わずに常に努
力するためにも、単純である必要があります。
　それに、今の私が持っている言葉では説明しきれませんが、
　物理学の世界の話ですが、
　複雑に見える図形が、単純な式から描かれる（＝フラクタル）ように、
　宇宙と素粒子の世界を統一してあらわす式が探されているように、
　きっと、とても単純に表現されます。
　本質であれば、とても単純であるはずです。
　でもさしあたって、
　「仕事のプロのためのコーチング」というタイトルのメール通信ですから、
わかりやすい落としどころへまとめをしておきましょう。
　　　　「目標達成のためには、目標だけを見ていてはダメ」
　どのように実践するか？
　それはあなたが考えてください。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　若狭 喜弘（Yoshi）
※『がんばろう日本 三方よしプログラム（ http://p.tl/8J5q ）』
　私が主催、提供するサービスは、すべてプログラムに則って被災地支援に役立てます。
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