チームワークはどこにある? その6
公開日:
:
最終更新日:2014/09/10
et cetera
Core infinity 通信に
「Vol. 74 [チームワークはどこにある?] 」
を書きました。
( http://views.core-infinity.jp/2014/09/team-work/ )
「仕事のプロのためのコーチング技術」にも大切なことですので、
何回かに分けて掲載していきます。
--------------------
そうだ。
「正論を言う」以外に、困った行動がもう一つありました。
「私の行動に指示を出す」です。
バックでサポートするのではなく、「行動に指示を出す」人がいます。
指示を出されると、
・指示のあることだけ動こうとする。
・考えなくなる。
・指示を待つようになる。
・それまでの行動と身体の判断とのつながりが切れる。
結果的に、
・自分が穴を開けないように、確実なことだけの責任を引き受ける。
・他人の穴に無関心になる。
・ワンテンポ以上遅れる。
ことになります。
全員が結び付くチームワークではなく、
動かされるパーツになる、いわば「マスゲーム」です。
--------------------
もう一つ解説します。
「穴を埋められて怒る人」「穴を埋められることを拒否する人」もいます。
自分の力不足を指摘されたようで、嫌な気分になるのでしょう。
最大限の努力をしていて穴があるのは、仕方がないことです。
むしろ、穴を無くすことは絶対にできません。
「自分の領域」のことは、今意識していること以外は不注意なものですし、不得意な面は能力が低いものです。
「他の人の領域」のことでは、人の価値観、生き方は多種多様です。思うがままに動かすことはできません。
「神の領域」のことでは、天災など災害、公共交通機関の事故など、そのまま受け入れるしかありません。
穴があることをあげつらってあざけっている訳ではなく、
「穴を発見して、この場でベストなこと、できることは何だろう」
と行動しただけのことだったのでした。
「他の人に穴を埋められる」ことに、恥や怒りを感じないで、チームメンバーと感じて感謝しつつ受け入れる、という心の柔軟性もまた必要ですね。
(チームメンバーは、自分が寄せ集めたメンバーだけではなく、勝手連的に応援してくれる人もメンバーと考えましょう、ということです)
関連記事
-
-
信じるのだ、自分たちを
七夜物語(ななよものがたり)より 「これから先、とても困難な道だろう。けれど、信じるのだ、こどもたち
-
-
「結果は大事やけど、プロセスはもっと大事や」
> ■結果は大事やけど、プロセスはもっと大事や > (一語一会)大阪国際大学准教授・谷口真由美さん
-
-
OTJでも、「できるようになったことをフィードバック」
先日、このような記事を書きました。 『Vol. 81 [仕事をしながら指導す
-
-
人は、「プロとして必要とされること」が必要です。
被災地だけではないですが、仕事は大切です。 (耕論)被災地に仕事を 佐藤正克さん、高津玉枝さん
-
-
「部下との向き合い方」ではなく、「自分の心との向き合い方」
「仕事のプロのためのコーチング」は、 仕事の上でのコミュニケーション方法の一種です。 コミュニケ
-
-
「誰もしていないことをすれば、第一人者になれる」
> 誰もしていないことをすれば、第一人者になれる > 当時は京都大の学生だった永井良和・関西大教授
-
-
「課題」を「罰」にしない
Twitterにこのようなツイートがありました。 ~~~~~~ 今学期も何人かの学生から成績
-
-
クライアントに成果を出させる「コーチの心得」を学ぶ
Helsinki Metro service rail / villes[/caption]
-
-
社会で生きるための「コミュニケーション力」は「コーチングの心」がベースになる
姉妹Blogサイトの記事 http://views.core-infinity.jp/2016/12
PREV :
チームワークはどこにある? その5
NEXT :
チームワークはどこにある? その7



