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コーチはもっと宿題を出そう

公開日: : 最終更新日:2013/04/23 プロが使うコーチングMINI

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 仕事のプロのためのコーチング技術 MINI 2013/04/22
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 『原点』を一緒に創るコーチ 若狭 喜弘(Yoshi:よし)です。

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 『原点』を一緒に創るコーチの若狭 喜弘(Yoshi:わかさま)です。

 今回は、「コーチはもっと宿題を出そう」という話を。

 「コーチ」って、「コーチングする人」です。

 「何を当然の話を」と思われるかもしれませんが、
 「コーチ」は、「コーチングする人」です。

 ここで、注意していただきたいのは、

    「何を?」コーチングする人

 という点です。

   ●個人の目標達成を求める人には、「テクニカル・コーチング」
   ●リーダーとしての振舞いを改善したい人には、「リーダーシップ・
    コーチング」
   ●自分自身の状態をチェックをしたい人には、「ダイアログ」

 などの種類があります。
 この種類は、私が気づいたものを列挙したのみです。ほかにもあるでしょ
う。

 私が提供しているコーチングは、「ダイアログ」が主ですね。
 一番上の行に記した「『原点』を一緒に創るコーチング」は、

    『「ダイアログ」と「カウンセリング」の間を自由に行き来するコー
     チング』

 です。
 私が大切にしていることを突き詰めたら、ここに到達しました。

 それは置いといて。

 「テクニカル・コーチング」では、目標を実現するための技術を。
 「リーダーシップ・コーチング」では、多様な人を理解し、全員でチーム
として動くための技術を。

 伝え、もしくはクライアントが考え出し、トレーニングしてもらう必要が
あります。
 この意味では、スポーツのコーチ(=トレーナー)と同じです。

※スポーツの世界のことを体験的に知らないので、
 「コーチ」=「トレーナー」と記しました。
 よくご存知でしたら、類似点と違いをぜひ教えてください。

 さて、話は戻ります。
 「ダイアログ」は、その瞬間の状態を深く観察してフィードバックしなが
ら、「クライアントと共にクライアント自身を探求する」ことですので、
「トレーナー」としての役割は薄いですね。

--------------------------------

 以上の話を、大胆にまとめると、

   「コーチはトレーナー」

 なんです。

 そこで、この話を挿入します。

    「MITは「理系バカ」が役に立たないと知っている
     米国トップ大学の教養教育事情 MIT編その2
     http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20130305/244525/?P=1&rt=nocnt

 非常に示唆的な話が書かれていました。
 こんなことです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
上田:授業に出る前にはこれを読んでおけ、という「これ」がとんでもない
   分量の資料や専門書だったりする。私は2005年の1年間、スタンフォー
   ド大で教鞭をとりましたが、このときも学生たちにはものすごい量の
   資料を事前に読ませました。
池上:それはスタンフォードやハーバードやMITという優秀な学生が集まる学
   校に限っての話ではないんですよね。
上田:ええ、基本は同じだと聞いています。どこの大学でもたっぷり宿題が
   出ます。ただ大学によって、読ませる量が違って、ハーバードなら120
   ページ、あまり勉強のできない学生が多い大学だと20ページという具
   合に。いずれにしても、宿題の量が多いことには変わりありません。
   学生たちは毎晩半泣きになりながら読んでいるわけですね。

(上記サイトより引用)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 行動の宿題を出すコーチは普通にいます。
 「トレーナー」であれば、テクニックとして上達すればいいという意見も
あるでしょう。

 でも、「トレーナー」であるからこそ、その基礎にある、原理・原則を学
んでもらう必要があるんです。
 コーチは、「それを学ぶようにリクエストする」役割があります。

 原理・原則の解説をしてもいいですが、コーチングの時間を使うのは大変
もったいない話です。

 「コーチング」の時間は、その話を基礎に置いて、

    「自分はどのように考え、どうするか?」
    「逆の視点から見直した時、それをどうとらえるか?」
    「どちらの視点も理解した上で、手放したらどんな視点が得られる
     か?」

 ということを話し合いたいですね。

 ちなみに、「原理・原則」とは、

   ●人は多様である。また多様な考え方があることを知る。
   ●ある人がたどった成長の道筋を知る。
   ●類似性を推測するために、物理学、数学、生物学、社会学などの専
    門的な内容を知る。

 このような内容です。

 コーチとして、引用したWebサイトのように、「宿題をたっぷり出す」こと
が役目ですね。
 もちろん、そのためには、自分自身が、

   ●自分好みの主張の本
   ●自分の主張とは違うが、大切な主張の本
   ●その他、多種多様な本

 を読んでおかなくてはいけません。
 当てずっぽうではなく、「クライアントの今の状態にぴったりの本」を読
むようリクエストする必要があるのですから、大変です。

 「コーチ」の側は、当然の努力です。
 でも、 “努力” ではないですね。
 好きで、自ら望んで、「コーチ」の立場になっているのです。
 そして、そういう人は、学び続けています。
 本人は、 “努力” なんて思ってもいないし、 “興味があるから” “好きだか
ら” 読んでいるだけなんでしょうけれど。

 ちなみに、
 「コンサルタント」は、

   「答えを教える」ために、自ら学びます。
   クライアントには、その答えを伝えるこことが仕事です。
   伝えるべきコンテンツを得たら、「コンサルタント」としての幅を広
   げるために学び続けます。

 一方、「コーチ」は、

   「クライアントが学びを自ら得るための選択肢を持つ」ために、学び
   ます。
   クライアントには、学びを深めるお手伝いをすることが仕事です。
   様々なニーズを持つクライアントのため、様々なレベルのクライアン
   トのため、もちろん、コーチとしての人間の幅、視野を広げるために
   学び続けます。

 コーチは、学び続けるものです。

--------------------------------

 ということで、結論です。

 コーチとして、本を読んだり学び続けるのは当然のこととして、

    「クライアントに、もっと本を読む宿題を出しましょう」

 私(Yoshi:よし)からの提案でした。

                  若狭 喜弘(Yoshi)

※『がんばろう日本 三方よしプログラム( http://p.tl/8J5q )』
 私が主催、提供するサービスは、すべてプログラムに則って被災地支援に役立てます。
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