「ほめる」と「叱る」をするときの盲点
公開日:
:
最終更新日:2016/05/20
et cetera
「ほめる」と「叱る」について、ある人の記事で気づいたことがありました。
記事中では、
ほめるや叱るの前に、
「相手を観察する」
だし、
「このプロセス中に、一切の善し悪しを評価をしない」
とありました。
それに反論する声として、
「ちょっと待ってよ。
善し悪しの評価をしなければ、褒めることも叱ることも
出来ないじゃ無いか!」
が挙げられていました。
(以上、リンク先より引用)
~~~~~~~
「僕の常識は世間の非常識」
を実感しました。
これまでこのテーマの研修でお話ししたことがありましたが、
参加者と最後まですれ違い感が残ったことを思い出しました。
その時は強引に、
「有効なコミュニケーションを研究している僕の結論です。
今日納得いかなくても、何かのタイミングで納得できる時が来るでしょう」
とまとめましたが、
「善し悪しの評価をしないと、ほめることも叱ることもできない」
という考え方が根っこにあったとは想像していませんでした。
~~~~~~~
ほめる側、叱る側が、
・自分の方がより知っていなければいけない。
・自分の方がより成果を出していなければいけない。
・反論されてもぶれてはいけない。
・基準を持っていないとほめること、叱ることをできない。
という『前提』を参加者がお持ちだと、うすうす気づいていました。
おそらく、時代劇でよくあるお殿様からのことば
「ほめてつかわす」
「その方の失態の責任、覚悟できておろうな」
と同様に、見ればわかることをわざわざ言う、
「結果からの判断」
を「ほめる」「叱る」にするのであれば、『善し悪し』が必要です。
そして、途中の行動についても、
「自分がイメージする成功体験に沿った行動をしているか?」
も『善し悪し』の評価基準になります。
~~~~~~~
そんなことではないですよね。
・前例のないことに取り組む
・同じことでも、社会情勢が変わっていて同じようにはできない
・チャレンジして経験を積むことが大切
という状況の中では『善し悪し』なんてわかりません。
だからこそ、よりどころがなくなって、わかりやすい
一つ一つの結果を取り上げて「ほめたり叱ったり」をしがちです。
でもそうすると、3番目の大切な条件
・チャレンジして経験を積むことが大切
をする人がいなくなります。
~~~~~~~
ちなみに、仕事でも家庭のこと学校のことでも、
「最低一人でも味方が必要です」
味方がいるからこそ、アイディアが広がり、チャレンジできるのです。
結果でいちいち『善し悪し』を評価してくる人は、味方と感じてもらえるでしょうか?
行動や感情を観察するのではなく、
一つ一つの行動をチェックされるだけだとしたら・・・。
~~~~~~~
大事なことなので、もう一度大切なことを書いておきます。
「ほめる」や「叱る」の前に、
「相手を観察する」
ただし、
「このプロセス中に、一切の善し悪しを評価をしない」
これをやってみてください。
人は変わります。かならず。
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