コーチングで陥りやすい罠-ビジネス編その10-~またラポール?~
公開日:
:
最終更新日:2013/12/10
コーチングで陥りやすい罠, プロが使うコーチングMINI
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「お宝」社員 MINI 2011/02/18
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「自分らしく100%表現」の 若狭 喜弘「Yoshi(よし)」です。
『コーチングで陥りやすい罠』シリーズです。
まだまだ続きます。
『ビジネス編 その10~またラポール?~』
今回は、『聴くの第三段階』です。
・・・・・間を空けすぎて、お伝えしたいことを・・・・・・・・
失礼しました。
復習からはじめます。
『聴くの第一段階』は、「まず聞こうとすること」でした。
『聴くの第二段階』は、「省略された結果の言葉から、出来事の事実と
感情の事実を復元すること」
でした。
『聴くの第三段階』は、「強力なラポールを築く」です。
「また訳のわからないことを」と言われそうですが、「わからない」と
思わずに、ついてきてください。順番に説明していきますね。
今わからなくても、受け取っていただいた内容をこれからの日常生活で
も持ち歩いていただいたら、きっと回路が繋がるときがきます。
それを楽しみにしてください。
「ラポール」は、「信頼関係」と訳されます。
これは、言語的、意識的、表面的な信頼関係ではなく、「何だか心地よ
く感じる」と思える関係のことです。
厳しい先輩であっても、どのようなときにも親しい感じを感じ続ける人
もいれば、優しい先輩だけれど「その場だけの親しさ」のように感じる人
もいます。
ここで言うのは、もちろん前者の、まさに「信頼関係が常にある」関係
のことです。
さて、信頼関係って、どうやって築けば良いでしょうか?
もちろん、「信頼関係を築こう」と思わないと、信頼関係はできません。
でも、「信頼関係を築こう」と思っているだけ、「信頼関係が大切だ」
と思っているだけでは、信頼関係は築けません。
前回も、
スキル(=技術)とマインド(≒人間性、心構え)の両方が必要です。
マインドは、それをトレーニングするスキルがあります。
と書きました。
ラポールも同様です。
これまでも何度となくラポールについて書いています。
復習のつもりでお読みください。
1.最初は、「相手から信頼を得ようと努力する」です。
「どうやったら信用を得られないか?」を考えてみましょう。
・上から目線で接する。
知識や経験が相手よりあると思って接する。
・下から目線で接する。
相手が必要とする専門知識をあまり持っていないとアピールする。
・わかっていないのに「わかります」と言う。
・自己開示しない。
この裏の行動をしたら良いですね。
・相手に敬意を持ちつつ、専門分野での自信を態度と言葉で示す。
・同じ目線の高さを意識する。
(交流分析でいうところのAdult-Adultの関係。アサーティブも
同じ意味。)
・「わかること」と「わからないこと」を明確に伝える。
・出来事があったという事実、感情を持ったという事実を理解した
ことを伝える。
・適切な内容と量とタイミングで自己開示する。
2.次は、「ペーシング」です。
ペーシングとは、英語でPacingと綴り、ペース(=Pace)を合わせるこ
とです。
何を合わせるか?
一つは、相手との共通点を探すことです。
年代、出身、旅先や転居先、職業、趣味、旅行先、共通の知人、体重・
身長なども、共通点になります。
共通のものがあると、どこかしらリラックスしますよね。
二つめは、姿勢を合わせることです。
手の動かし方、頭の動かし方、足の組み方、上半身の傾き、呼吸、話し
方を合わせましょう。
同じような姿勢をしててを動かしていると、相手の考えていること、感
じていることが、頭に伝わってくるような気がします。
三つめは、いわゆるオウム返しです。
相手の話したことをそのまま「~ですね」と返します。
相手は、自分が言ったことなので、Yesとしか言えません。
このYesの関係が大切です。
ただし、全てをオウム返しされたら、イラッとしてきます。
キーワード(名詞、動詞)、要約で、端的に返します。実際にはそれだ
けで十分です。
3.最後に、「人間観」です。
これらは、「NLPの基本前提」から抜き出したものです。
・人は常に現在可能な最善を尽くしている。
(結果を見て、または他人からどのように見えたとしても。)
・人は効果的な変化のために必要なリソースを既に持っている。
(リソースとは、「人生に使える資源」の意味。)
・誰かにできることなら、ほかの人にもできる。あとはやり方を知
るだけ。
(オリンピックで金メダルを取ることはできないが、走ることは
誰にでもできる。)
・失敗はない。フィードバックがあるだけ。
(「望んでいない結果」を「失敗」と言っているだけである。)
・すべての行動には肯定的意図がある。そして、すべての行動には
役に立つ場面がある。
(意識していないレベルでの選択、行動には、自分自身にとって
肯定的な意味が必ずある。)
これらの思いを持って向き合うとき、とても優しい気持ちになります。
いかがでしょうか?
記事を読む前よりも、ラポールを築きやすくなったと感じていませんか?
その感じが大切です。
そして、繰り返し実地訓練をしてください。
次回は、ラポールを築いた後に行うことをお届けします。
だって、今回は「聴く」ことはほとんど書いていませんからね。
※参考サイト
●自然と人が動く心理術
http://shinri.fubuki.info/shinri/lapole/lapole5.php
●ラポールは形成するものではない
http://www.edita.jp/minitatu/one/minitatu6616125.html
●自己開示によるラポールつくり
http://www.1616sodan.com/archives/000660.html
●ユーザテストの司会進行役の心得
http://www.do-gugan.com/column/column_014.html
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